サポーターレベルアップ講座

サッカーをメインにして、他のスポーツに関しても独断と偏見で論じていきます。皆さんがスポーツを楽しむ、考える際の参考になれば幸いです。

瀋陽・四カ国対抗

 中国で開催されているU−22代表の四カ国対抗戦は一体何の為にやってるのか判らない大会に見えるが、五輪を一年後に控えたスタジアムや地元組織の運営の経験と準備の為という側面と、中国代表は「遠征と合宿を重ねてこんなに強くなりました」というのを党や国民にアッピールするために行っていると思う。

 自分が興味深いのは、中国が日本以外の国と対戦した時にも、同じようなでたらめな審判とブーイングとラフプレーが横行したのかどうかという事だ。もしそうだったら、この中国代表は五輪終了後は恐るるに足らずだ。
 
 よくこれだけ平均的に高いレベルとフィジカルの強いメンバーを揃えたと関心するが、長身大型で速くて強い選手にそれを前面に出すチーム作りは、明らかに対欧州&アフリカ対策と思われる。地元開催の北京五輪で、本気でメダルを取る為のチーム作りをしているのがよく判る。アジアの予選を戦う必要がないから当然と言えば当然だが、本当にこれで良いのかと考えさせられるチームである。
 この中国チームの第一印象は《とにかく荒っぽいプレーが多い≫という事だ。記憶に間違いが無ければ、イギリスに遠征して乱闘騒動を起こしたチームだったか?
 対日本戦で審判が全員中国人だから、このような内容になっただけではなくて全般にわたってラフなプレーをするようならば、北京五輪終了後のアジアカップやW杯の予選でのアウエイゲームでは大変なことになるだろうし、決定的な致命傷となるのは選手が伸びないと予想される事だ。

 ラフプレーの多さとマナーの悪さに加えて、SHが下手なのも目につく。あれだけフィジカルで優位に立ち、審判の判定に助けられたおかげで、日本DF陣が思い切って当たっていけないのにも関わらず、まるでゴールが欲しくないのではと思えるような決定力の無さであった。

 逆に日本にとっては非常に有意義なゲームだった。このような展開の中から、選手個々のメンタルの強さ、冷静さ、賢さなどが見えてくる。ベストメンバーの中国に対して、こちらはメンバーを落としており、しかもU−20の若手に経験の場を与える事が出来たのだから、結果は0−0でも、内容や今後の対応の仕方では日本には大きなメリットがあったのだ。  

五輪予選・対マレーシア戦

 国立競技場で、男子五輪予選の対マレーシア戦を観戦して先ほど帰宅。日本はすでに最終予選進出を決めており、順当にいけば一位で通過するのは確実なので、このゲームは気楽に余裕で観戦出来た。

今まで出場機会に恵まれなかった控え選手主体のメンバーというのが不安要因ではあったが、完全にゲームを支配し圧勝したのは、日本サッカーの層の厚さの証明であり、またひとつ歓びと楽しみが増えた。

 課題としては、攻撃と守備と両面で連係の悪い部分が有ったが、初めての即席編成だったのを考慮すれば許容範囲である。1点を取られてからMFとDF陣が少し不安定な状態になったが、これは二つの理由があって、一つは普段このような公式国際試合に出ていない為に、対応するのに時間がかかったのではないか。おそらく主力組だったら何の不安感を抱かせずに、ゲームが進行していたはずだ。二つめは、生き残りをかけた場であるために、選手個々がヒートアップしすぎて、良い所を見せようと意気込みすぎたのが裏目に出たと考えられる。

 最も、大きくて憂慮するべき課題は、相変わらず、セットプレーからの失点を喫した事に、DFラインとGKの間の散漫なパス交換でピンチを招いた事である。控え選手主体にメンバーが代わっているにも関わらずに、レギュラー組の時に見せたのと同じ課題が出てくるというのはなぜなのだろう?

 選手が代わっているのに、同じミスが浮き彫りになる。
これは選手よりも指導陣、もしくは指導方法に問題があると考えるのが理に適っているのではないか。

ハッキリ言ってFW陣には大変失望させられたが、残りのメンバーの中で「鈴木」「長友」「一柳」の3人には合格点をあげたい。

しかし、守備面での改善が無ければ、最終予選では敗退という運命が待っているに違いない。



アウエイの対シリア戦について

 五輪予選・アウエイの対シリア戦は、とりあえず勝って良かったという程度の一戦だったが、これで最終予選進出が決定したのだから、まずは予定通りとはいえ第一関門突破といえよう。

 日本は、前半と後半では全く別のチームになってしまったが、サッカーは90分間トータルで考える・また相対的な戦力比較を行なう事・この二点が重要な判断基準となる。

 まず90分間をトータルで考えるという点を見れば、明らかに課題が残る。多分、このシリア戦を観たほとんどの人が感じるのは、【なぜあんなに不安定なゲーム内容になってしまったのか】という事だろう。はっきり言って、とてもU-22の年齢のチームとは到底、思えないのだ。まるでユースチームのようではないか。2点をリードしていて、しかもJリーグの出場経験の豊富な選手が多いのに、《状況判断が悪すぎる》《リーダーシップを取るキャプテンシーのあるものが居ない》《立ち直りに時間が掛かり過ぎる》
 チーム構成に問題があるのか、各人のメンタルが弱いのか、
改善しないと、大事な局面で致命傷となるのではないか。

 相対的な比較という点では、日本の動きが鈍いとか状況判断が悪く、歯がゆい展開になったのは、後半のシリアが前線と中盤から非常に積極的にプレスを掛けて来たのに対して戸惑い、圧倒されてしまい、どう対応すれば良いのか打開策が思いつかなかった為である。もしシリアの立場に立ってゲームを観ていてれば、この日本が相手ならば、この次やれば勝てると思ったとしても不思議ではない。東京・国立競技場で対戦した時には、両サイドを完全に日本に押さえられたが、この地元の対戦では、日本を押し込めて優位に展開できたのは、今後の自信に繋がるはずだ。

 心配だったコンディションの問題は、これから検討する事になるだろうが、やはり後半、あれだけ不様なゲームに終始してしまった点はさけて通る事が出来ない。
 この前の記事でも書いた通り、今回のシリア遠征は最終予選で対戦が予想される中東対策という側面もあったのだから、選手個々のフィジカルとメンタル面でのコンディションに関するデータは、貴重な参考資料として生かされるものと期待したい。

 それにしても勝ったとはいえ、後味の悪いゲームだった。本当にチーム力が不安定な「反町・ニッポン」であった。

五輪予選・対シリア戦

 五輪予選の対シリア戦は日本の完勝に終わった。
 
 対戦前は、かなり不安だったし、実際、立ち上がりの10分間は完全にシリアペースで、どうなる事かと思ったが、家長のゴールで全てが決まってしまったかのようだ。後半も前半同様に、立ち上がりの10分間はシリアが主導権を握ったのだが、その後は、日本がゲームを支配する展開になったのを観ると、シリアに対しては、立ち上がりに気をつければ良いのか、あるいは伝えられているように、相当、コンディションが悪く、残りの時間帯は身体が思うように動かなかったのか、どちらかであろう。

 シリアは体調不良という事だったが、これは親善試合ではなく、公式戦、それもこのカテゴリーでは最も大切な五輪予選だったのだから、調整ミスはシリア首脳陣の失態である。公式戦である以上、≪負けは負け≫であり≪ミスも実力のうち≫として評価されるのを受け入れねばならない。
 ≪次のアウエイのゲームでは異なる内容になる可能性はある≫だろうが、けっして日本の戦い方と結果に対してケチをつける必要は無いのだ。
 
 とはいうものの、シリアの戦い振りには拍子抜けした人も多かったと思う。次のアウエイでは、どう変貌するか楽しみだが、あの両サイドならば、カウンターから得点出来るはずだし、攻めのパターンも少なく守りやすいのではなかろうか。と考えれば、何も心配しなくても良いだろう。不安要素を挙げれば、フィジカルに関しては明らかにシリアの方が上回っているので、パワープレーに出てこられたらやられるかもしれない。

 平山が試合の度に調子が上向いているのが判る。特に身体の切れが良くなってきているようだ。下半身に安定性が出てきているのと、シュートを打つ際のボールへのインパクトが正確になってきたから、高校時代を彷彿とさせる強烈なシュートを蹴るシーンが増えてきた。
 それと本田が後半、左サイドで再三見せたテクニックの素晴らしさと華麗さは、観ていて惚れ惚れする。2010年の南ア大会では、代表の中盤の中心選手となっていると期待したい。
期待はずれだったのは李と梶山の二人。李は空回り気味で、このままでは北京五輪の時にはチームには居なくなっても不思議ではないし、梶山はボールの持ちすぎで、回りと合ってないし、チームのリズムを崩してる面がある。

 それにしても観客が少ないのが残念だ。
このシリア戦なんか、昨年の日中韓交流戦以来、もっとも良いゲームだったのだから、スタジアムで生で観戦&応援出来た人は満足して帰宅したと思う。

U−22代表の対アメリカ戦で感じた事

 昨日のU-22対アメリカ戦は、悲観的に観るか楽観的に観るかで評価が別れるように思う。
アメリカの方は、確かにこの年代では強豪国の一つだけども、今回の来日メンバーは、テストの意味を込めて20歳以下の若手を加えた編成という事で、戦力が落ちていたそうだから、そういう相手に対して、ノーゴールに終わった上に、後半はピンチの場面を招いたのは、最終予選を考えると不安を感じる。

★・ハッキリ言って「チーム作りが遅れている」印象が強い。

 3トップはハッキリ言って不完全燃焼で、期待が大きかった人はガッカリしたのではないか。3トップ気味よりも、むしろ「平山」のワントップに、2シャドーの形を明確にした方が良いと思う。その方が両サイドからの攻めが生きてくるし、2列目からの飛び出しという点も有効じゃないか。あれだけ平山が復調してきたならば、前線にFWを3人並べないで、2トップでも良いし、2シャドーの場合でも、右に「カレン」は良いとして、左は「李」ではなく、「本田圭」を置くという布陣にすれば、今回の課題となった中盤の「タメ」や起点作りの面でも好ましい。
 そこでゲームメイクの起点を作っても良いし、左サイドで「家長」とのコンビを活かして崩すという方法も使えるからだ。
 DF陣とGKは反町体制になってから、一番安定していたと思う。多分、これでDFを3BKにした時は、この3人で決まりではないか。今日4人を外したという発表があったが「千葉」の名前があったので「ホッ」とした。

 アテネ五輪の時の山本采配の時にも感じたのだが、才能のある選手、使ってみたい選手が多いのと、自分の理想とする戦術との絡みで「反町」は、誰をレギュラーにするか迷っているんじゃなかろうか。このアメリカ戦では、まだ模索してるような段階にあるように見受けられた。
 香港戦は無事乗り切るだろうし、まだまだ実質テスト段階になってしまうだろうから、次のシリア戦での采配が興味深い。
 
 GKの「松井」が凄く良かった。飛び出すタイミングが良い。このチームで、今まで出場したゲームの中で、一番良かったと思う。これで「西川」「林」と、この年代で優秀なGKが3人同時に現れたのは大きな収穫で、将来に向けて明るい展望が見えてきた。