サポーターレベルアップ講座

サッカーをメインにして、他のスポーツに関しても独断と偏見で論じていきます。皆さんがスポーツを楽しむ、考える際の参考になれば幸いです。

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祝!ヤングなでしこ【3位】

U-20女子W杯の3位決定戦で、日本はナイジェリアに勝って3位を確保した。
ナイジェリアは、身体能力に優れてフィジカルが強く、日本の苦戦が予想されたが、
3位~銅メダルを取りたいという執念が実ったようだ。

 日本はCBの土光のコンビに、木下ではなく、高木を起用したのが正解だった。
監督の吉田弘が、当ブログを読んだかどうかは不明だが、木下をスタメンから外し、
自分が指摘したようにボランチとして途中出場させたが、それは全面的に正しい。

解説とアナウンサーが、藤田の交代要員で木下を起用と聞いて、高木をボランチに
回すのでしょうか?と発言していたが、ここまでのゲームを見て、木下のCBは
不安が多いと、理解していないのは問題だと思う。実際、ボランチでプレーする
木下は無難にこなしていた。
木下は攻めになった時には、球出しのタイミングが良くて、コースの選択の判断が
優れているという長所がある。CBよりもボランチの方が、この長所は更に活きる。

 日本の先取点、田中陽子の無回転シュートは本当に素晴らしかった。これだけでも
、このゲームは金を払って見る価値はあったと思う。積極的にシュートを打たない
男子に見習わせたい位のスーパーゴールで、A代表(なでしこ)の面々も戦々恐々
としたのではなかろうか。
 2点目の柴田のパスを出す前の2人抜きのドリブルも見応えがあった。
香川同様、外国の長身大型の選手達には、素早くて捕まえづらい嫌なドリブラーで、
ドリブルで抜くだけではなく、積極的にシュートを打つ姿勢が良い。
案外、早くA代表のゲームに出る機会が訪れるのではないか。

日本の失点はGK池田の判断ミスだが、ボールが回転しすぎて無回転とは
違った意味で、キャッチしづらく、パンチでCKに逃げるのも難しかったと
思うが、あれを防げれば一流の道が待っている。

ナイジェリア戦は吉田采配が見事だったが、ナイジェリアのシュートがポストに
当たったり、ミスが多かったり、雑な面が目立ち、日本にツキがあったように
思われるが、そうではない。
確かに、ポゼッションは差があったし、65分過ぎからはペースを握られて
一方的に攻め込まれたように見えるが、実はそれほどチャンスを作らせてない。
90分を通して、たったの5回だけで、9番オバラノジー絡みが4回、そのうち
FKが3回。冷静に録画をチェックすれば、ピンチの連続では無かった事が判る。
DFとMFが、ピンチになる前の芽の段階で潰している。
セットプレーも初めからマンマークでついていた。DF陣は一対一の競り合いで、
かなり頑張っていたのが印象的だった。ドイツ戦の経験が活かされたわけだ。

 この黄金世代が順調に成長すれば、次回W杯、五輪の好成績も期待が持てる。
現なでしこのメンバーへの愛着が強い人も居るだろうが、素材の良さと伸びしろを
考慮して、この若い世代に経験の場を与える事で、さらに強力なチームが作れる
ならば、世代交代を促進する事に異議を唱えるべきではない。
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U-20女子W杯のドイツ戦は【希望のある】完敗

 U-20女子W杯・準決勝のドイツ戦は完敗だった。
前半の19分、ドイツの3点目が決まった時点で勝負はついてしまった。
キックオフから3失点するまで、日本は何も出来なかったというよりも、
ドイツが何もさせてくれなかったというべきか。

 日本の「少女が楽しく攻めるサッカー」が、
ドイツの「勝負を掛けた大人のサッカー」の前に非情な結果が出てしまった。

ドイツは日本の中盤の細かいパス回しを封じる為に、中盤をコンパクトに
して、猛烈なプレスを掛けてきたのに対して、日本はまともに正面から
向かって行き、ドイツの術中に嵌まってしまった。

1点目は、中盤でボールを持った猶本が3人がかりのプレスでボールを
奪われてからの守備がお粗末で、日本も3人がかりでアタックしたものの、
見事に3人とも振り切られてしまい、縦に入れてきたスルーパスが、
日本DF陣の真ん中、「土光」「木下」の間に入ってきた「8・ロイボルツ」
に鮮やかに決められてしまった。3人の誰かが身体をぶつけるとか、
スライディングタックルを行っていれば防げたはずだ。

2点目、右サイドBKの2番からのロングボールを、「木下」が判断ミス、
実質的には、これが致命的な失点だった。木下はクリアーするのか、GKに
任すのか中途半端だった。マークしていたのが、最も警戒するべき
「マロジャン」だったのだから、あまりにも軽率な守備だった。

3点目、CKから11番ロッツエンをノーマーク「完全ドフリー」にする
という信じられないミスから失点。

3点ともあまりにもイージーなミスからの失点だった。

木下は、対韓国戦でも、戻り遅れから失点の元凶となったが、危機意識が
不足しているのではないか。DFの適性に問題があると思う。
ただ、ボールを持った時には周囲が良く見えて、ビルドアップの能力が高い。
CBよりもボランチで起用した方が良いと思う。

CKの際にゾーンで守るという選択は失敗だった。失点後のセットプレーには
マークをシッカリ付いていたのを見ると、なぜドイツ相手にゾーンを採用
したのかが疑問だ。

そもそも、このチームは、初戦の対メキシコ戦からDF陣の雑なプレーと
相手FWをフリーにするという欠点が目立っており、それがニュージーランド戦
での、早い時間での連続2失点となったのだが、格上の相手に、このような結果
が出たのは当然であろう。

 後半になってから日本はチャンスを作ったが、動きだしもパススピードも
前半とは比較にならないほど速くなった為に、チャンスが生まれたと考えてほしい。

 ドイツに対して勝つ為に必要なのは、もっと高い技術を身に付ける事よりも、
サイドチェンジを使うとか、裏にロングボールを出すといったように、中盤での
密集守備の効果を消す為の戦術ではなかろうか。
 また、スカウティングによって、ドイツがキックオフから猛烈な勢いでプレスを
掛けて攻め込んで来るのは判っていたはずだ。

組織力の差とフィジカルの強さ、対戦相手に勝つ為の戦術の選択、といった要因で
日本は負けたが、選手の成長という面で考えたら、むしろこの結果は良かったかも
しれない。まだまだ学ばなければいけない事が多いのだから。

日本の攻撃は通用する部分があったし、守備を軽視したチーム作りと戦術だった。
ドイツは日本を潰す為の戦術だったが、日本は自分たちのサッカーをした。
それならば、このドイツとの差は、広がるよりは縮まる可能性の方が高いと思う。

テーマ:なでしこジャパン - ジャンル:スポーツ

祝! U-20女子W杯、韓国に余裕で完勝

 U-20女子W杯の準々決勝、対韓国戦は、3-1で日本が完勝した。

韓国のチャンスは、得点場面と30分のショートーコーナーからの混戦の、
たったの2回だけである。後半は互角だったようにも感じた人も居るかも
知れないが、後半の韓国のチャンスは0である。右からのクロスも、全く
危なげなくGK池田がキャッチしていた。

失点場面も、CBの「3番・木下」が守備に戻り遅れてフリーにした事が
原因であり、単純なミスである。また30分のチャンスは、GK池田の
スーパーセーブで助かったようにも見えるが、その前のショートコーナー
への対応の甘さと遅さが、根本要因であり、さらに最初のSHを、池田が
足に当ててしまい、キャッチできなかったミスが大きい。

このゲームでは前半に全ての得点が決まったのだが、韓国だけでなく、
日本もチャンスの回数は非常に少なかった。堅守速攻の韓国に対して、
日本は少ないチャンスを見事に決めたという事だ。

 後半は日本もチャンスは59分と、74分の2回しか無かった。
追加点が奪えなかったのは、田中陽子をサイドバックに下げた事で、
攻めが単調になってしまい、個人の突破に頼りすぎてしまった事、
相手を崩す為の動きやパスもほとんど出なかった。

横山が典型なのだが、得点の意欲が強すぎて強引にドリブル突破を狙う
シーンが目立ったが、競り合いに強い韓国DF相手に、あそこまで勝負出来て、
苦しめたのだから、2点リードして良い雰囲気の状態の中での、その意欲を
評価したい。ゴール裏で観ていると、韓国DF陣が相当疲れて消耗している
のが判ったが、パス回しだけでなくて、田中南、柴田、横山、等に、ドリブルで
仕掛けられ、2~3人でないと潰せない個人技があったのが効いたと思う。

猶本、藤田がああまり無理攻めをせずに、攻守のバランスを取っていたからこそ、
韓国のチャンスが0だったわけで、5-3にはならなかったが、日本が後半は
フィジカルで上回る韓国に対して、巧みなゲーム運びで3-1で勝てたのだ。

 個人の能力で上回る日本が組織力でも上で、順当に韓国に勝ったという事だ。





U-20女子W杯(ヤングなでしこ)

 女子のU-20W杯で、日本は1位でトーナメント進出。準々決勝で韓国と
対戦する事になったが、ここまでは勝って当たり前のような展開で、これからが
本当の強敵との大戦になる。

 「勝負」だから、韓国に絶対に勝てるという事にはならないだろうが、
ここまでの3戦で観た限りでは【ユース年代の選手育成】に関しては、上手く
行ってるように思う。特に選手個々の長所を引き出し、活かすチーム作りと、
個人の判断と積極性に比重を置いた育成は、素晴らしいと評価して良いと思う。

 勝負、競り合いの強さという面を重視したチーム作りを最優先するならば、
大きな課題がある。

DFラインは、もっと安全第一を心掛けたプレーを行う必要がある。
特にDF同士でパスを回す際に、かなり危険な受け渡しをしていて、
韓国が相手の場合には、カットされてカウンターアタックから失点するという
危険性がかなり高い。またゴール近くで、相手のFWに競り負けるケースも目立つ。

攻撃はニュージーランド戦の前半は拙攻の連続、単調で、中央にハイボールばかり
上げてた6本のCKは、お粗末極まりなかった。ショートコーナーを使ったり、
ニアーに速いボールを入れてから、やっと得点のチャンスを作れるようになった。

 猶本は、難しいスルーパスを出し過ぎて、チャンスを潰している。
通れば素晴らしいパスだし、4年後の五輪では、世界から絶賛されるかもしれないが
このレベルの大会での勝利を考えたら、もっと受け手にとって楽なパスを出した方が
良いと思う。「沢の後継者」と期待されているが、19歳の頃の沢よりも遥かに
レベルが高くて素晴らしい選手だ。早くA代表で経験を積ませた方が良い。

 全体的に積極的に自分で仕掛けるプレーが多い。
男子のようにバックパスや横パスで逃げたり、SHを打たないのとは正反対で、
ガンガン、ドリブルで突っかけて、アタックするのは、見ていてスッキリするし、
将来が楽しみなのだが、それが逆に短所になってしまう場合もある。
SHを急ぎすぎて失敗する事が多いが、積極的にミドルSHを打つという、
日本サッカーには珍しいチームなので、プラス志向で評価したいと思う。

 個々の自由な判断と局面での積極性というのは、このチームの特徴だし、
明らかに過去の日本サッカーのチーム作りとは方向性が異なる異色の存在だが、
「勝負」という事を考えて、攻守両面での【お約束事】は幾つかは決めておいた
方が良いのではないか。U-17ならば、このままでも問題が無いと思うが、
U-20は、すぐにA代表に直結する。子供じゃなくて大人の世代が直前に迫って
いる。だから約束事が大切だし、勝負にも、もう少しこだわった方が良いと思う。

対韓国戦はどうなるか判らないが、この「ヤングなでしこ」は選手全員が技術的に
ハイレベルで、非常に良いセンスの持ち主ばかりだ。今までの日本に欠けていた、
積極的に仕掛けるという意識も高い。
「楽しいサッカー」で準々決勝で敗退するのではなくて、「勝つ為のサッカーも」
加味して、決勝戦に進出して優勝という成績を収めて欲しい。






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祝!女子代表(なでしこ)銀メダル

 ロンドン五輪も終了。女子は銀メダル獲得。
金メダルではなくて残念だったが、最悪の場合、準々決勝で敗退の可能性も、
あったのだから、限りなく金に近い銀だと思えば、銀でも良しとしよう。

 決勝戦は、ハンドを取らなかったレフェリーのミスがあったものの、
前半は日本に、後半はアメリカにチャンスが多く、内容的には互角に近く
どちらが勝っても不思議ではなかった。

前半の日本は8分に失点した場面以外は、27分の岩清水のあわやオウンゴール
の場面以外は、危ない場面はほとんどなく、後一歩で得点できたのだが、
GKソロの好セーブや、バー、ポストに防がれてしまい、ちょっと不運だったが、
これはW杯の時のアメリカもまた同様のシーンで得点を逃したのだから、
この五輪の決勝戦ではアメリカに勝利の女神が微笑んだと思うしかない。

日本は、親善試合で1-4で惨敗した時の教訓が活かせていて、アメリカの
スピードを殺す事に成功して、ワンバックやモーガンの脅威も軽減させたのだが、
ボランチの「10番・ロイド」の攻め上がりに悩まされて2失点してしまった。

これは、この代表チーム(なでしこ)の弱点で、ボランチの「沢・坂口」の
ポジショニングと役割が大きく影響している。日本の攻撃を機能させなくする
為に、この2人に早めにプレスを掛けるのが有効なのだが、守備面でも二人が
DFラインに引き過ぎてしまったり、両サイドに引っ張られると、日本のゴール
正面にスペースが出来てしまう。そして相手のボランチがフリーで攻め込んで
くるというパターンに対応できなくなる。
 数的優位と運動量で守備でカバーし攻撃では起点となる為に、宮間と川澄も
中央のスペースのカバーに入るのは酷だし、遅くなるのは必然。

このアメリカ戦でも1点目は「坂口」が、ボールウオッチャーになってしまい
動きだしが遅れており、飛び込んできたロイドに対応出来なかった。
 また2点目も、やはり坂口のチェックが遅れたばかりか、スライディング
タックルで防ぐタイミングを逃してしまった。

 おそらく、今後、対戦してくる相手チームは、この弱点を突いてくるのは
確実で、中盤の構成をどうするかという課題が突き付けられた1戦でもあった。
ボランチを縦の関係にするのか、システムを4-2-3-1にするのか、
FWが下がって攻めを遅らせるのか、いずれにせよ、ボランチには、守備面での
明確な約束事が必要だ。

3年後、次のW杯、4年後の五輪と、準備に入らなければいけないのだが、
沢をスタメンに使うのかスーパーサブに使うのか、
FK以外は精彩を欠いた宮間を再生させるのも大事で、今大会での宮間は
ドリブルすると引っかかり、ミドルパス、ロングパスはほとんど繋がらず、
明らかに不調と思われる。
鮫島も身体の切れが悪く、パスミスが目立つ。取られたらピンチになるような
状況でミスをする事が多く、伸び悩んでいる時期なのだろうか。

U-20の若手がどれだけ成長するかにもよるが、W杯、五輪と同じような
メンバーで次も臨むというのは、あり得ないのだから、次の監督の手腕に
期待すると共に、金メダルを獲得して感動出来るチャンスが待っていると
思うと、本当に楽しみだ。

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今夜は準決勝のフランス戦

今夜、準決勝のフランス戦が行われる。

 直前の調整試合での0-2という完敗が強烈なイメージとなっているが、
今夜の1戦は「フランス」ではなく「イギリス」で行われる五輪の本番
での勝負を掛けたゲームである。

すでにテレビ各局が色々と取り上げているから長所も要注意の選手も、
皆が判っていると思うが、この1戦で勝負を決めるポイントは何か?
コンディションだと思う。フランスは大会初戦のアメリカ戦を重視して
来て調整したのならば、準決勝と決勝は、必ずしもベストの状態を維持して
いるかどうかは疑問で、付け込むチャンスはある。
 組織的なサッカーではないという意見もあるが、レギュラークラスの大半が
「リヨン」所属なのだから、お互いの意思疎通は問題が無いと思われる。

日本もコンディションだと思う、準々決勝のブラジル戦の運動量は凄かった。
あれだけ食らいついて行ったら、相当に消耗しているはずで少し不安だが、
本番までの合宿での体力トレーニングの成果を出す機会だと思えば良い。

 調整試合で、0-2で負けた事で、フランスの長所と特徴を引き出せたのは
大きな収穫で、勝者よりも敗者の方が学ぶ事は多い。

フランスは、日本戦もアメリカ戦も開始直後から猛烈に攻め込んで来たのを
参考にすれば、今夜のゲームも充分に注意しなければいけないが、ブラジル戦
でも最初の20分間の猛攻を耐え抜いたのだから、きっと抵抗できると
信じたい。

フランスはアメリカに2-4、スウエーデンに2-1
攻撃力は有るが、守備は必ずしも強くない。
実際に日本も0-2で敗れたものの決定的なチャンスは作れたし、後半は
内容的には悪くなかったのだから、先制点を奪われても焦らないで戦えば、
必ず、同点~逆転のチャンスはある。

勝って決勝進出だ。

女子の2位通過は正解である。

 ロンドン五輪の女子は、グループリーグが終了して準々決勝の組み合わせ
が決定したが、2位通過の日本は、現時点の判断では理想的な展開になった
と受け止めた方が良い。

 強気一辺倒の選手と、愚か者のバカマスコミの中には、1位通過で行くべき
等という要求を掲げて不協和音が出たようだが、良い勉強の機会を持てたと
前向きに考えてもらいたい。 

 五輪での「なでしこ」の最終目標は何か?

それは 【 優勝~金メダル獲得 】である


大会直前の調整試合で完敗したフランスに準々決勝で雪辱する事ではない。

結果はどうあれ、決勝戦で燃え尽きる事はあっても、準々決勝で燃え尽きて、
準決勝か決勝では、大惨敗しても構わないと思ってる人は居ないはずだ。

 優勝を目標として狙うチームは、絶対的な戦力と実力がある場合を除いて、
決勝までリスクを負わないプランを立てるのが正しい。
ライバルや苦手な相手とは、決勝戦まで当たらない方が望ましいのだ。
だから、他のグループや、勝ち点や得失点差を考慮してグループリーグの
戦い方を臨機応変に修正しなければならない。

現在の日本女子代表には「全勝突破」「立ちはだかる相手を片っ端から
なぎ倒していく」そういう実力は無い。アメリカ・フランス・ブラジル。
そのような強豪との相対的な戦力比較を行って、圧倒的な優位な立場には
無いのが判るはずだ。

 この五輪に参加しているチームの中で、一番強いのはアメリカだ。
ベストメンバーでベストコンディションのブラジルも「日本やフランス」
よりも強い可能性は十分にある。しかし、日本がもっとも戦いずらい相手は
、間違い無くフランスだ。だから準々決勝では、フランスを避けるのは、
理に適ってる。ブラジルを選んだのではなくフランスを避けたのだ。

 佐々木監督はスウエーデン戦の時点で2位通過を考えていたと思われる。
3人目の交代を90分に行ったのは得点を狙うのではなくて時間稼ぎ目的
だったと見るべきで、ゲーム終了後に2位通過を示唆した事で、思わぬ反発が
出たのだが、南ア戦で主力7人を入れ替えたスタメンは、引き分け狙い、
2位通過という佐々木監督の意図が明白になった采配である。

グループリーグで同組だったアメリカとフランスは、攻め合って4-2。
さらには、タフでラフなサッカーをする北朝鮮との対戦で消耗する。
一発勝負の準々決勝では何が起こるか判らない。
そうやって、バテバテになったフランスを準決勝で叩くというシナリオを
考えて見るのも面白いではないか。
 今、フランスとゲームを行えば勝つチャンスはあるが、負ける可能性の
方が遥かに大きい。戦いずらい相手に対して、少しでも有利な状況を
模索して決戦に臨む。それが駆け引きであり、戦略である。

 準々決勝のブラジル戦では選手のコンディションを注意して見れば良い。
主力7人を休ませて休養を与え、2位通過を決定した成果が出るかどうかの
目安である。

 

テーマ:なでしこジャパン - ジャンル:スポーツ

収穫が多かった対フランス戦

 女子代表(なでしこ)は、フランスに完敗した。
自分が何度も、「フランスは強くてやりづらい相手で要注意」だと指摘して
きた事が事実だと判ったと思う。

W杯では優勝しても不思議じゃ無かったという評価も適切だったのも、
これまた判ったと思う。

キックオフから先取点を上げるまで、ほぼ一方的なフランスペースで、
主導権を握られて、日本は何も出来なかった。
日本はフランスの勢いに全く対応出来ずに、攻守ともに戸惑いが見られ、
特に鮫島の出来は酷く、立ち上がりから、このサイドを徹底的に狙われて
ピンチを招く始末だった。
 日本は失点してから、目が覚めたかのように反攻に出てチャンスを作り、
GKの防がれたが、大儀見の惜しいSH、宮間のFKと沢のSHがポストに
当たる不運があったものの、これで防戦一方という惨めな結果にならずに
済んだのが幸いであった。

 後半はフランスの運動量が落ちて、日本が開き直ったかのように
積極的に攻めに出た事で、CKから2点目を奪われたが互角に近い内容で
ゲームを終えた。

このゲームでの日本のピンチは、「アメリカ」「スウエーデン」戦と
共通しており、中盤でボール奪取に成功すると一気にスピードドリブルか、
手数を掛けずにDFラインの裏にスルーパスを通して、速さとフィジカルで
日本のDF陣を切り裂くという戦術でやられたという事だ。
そして守備では「沢・坂口」のボランチをマークして球出しをさせない事。

 これが日本攻略の戦術として今後対戦してくるチームは仕掛けてくると
考えた方が良い。

確かにフランスはコンディションの良さが目立ち、逆に日本は動きが
悪く、身体が重たそうだった。例えば、1-4で惨敗したアメリカ戦も、
合宿のハードトレーニングの疲労蓄積でコンディションが悪かったが、
オーストラリア戦では、まるで別のチームのようになっていた。

このフランス戦も同様にコンディションが悪かったという事情があるならば、
この完敗も悲観するだけではなくて、希望が持てる内容だったと思う。

1・フランスはホームゲームだった事と、初戦のアメリカ戦にピークに持って
 いく調整をしているが、後半は運動量が落ちて、日本にかなり抵抗されている。

2・日本の後半の試合運びは悪く無くて、前半のような戸惑いやミスは激減
 している事。

3・2点目を取られた「ルナール」にやられたのは、あの1回だけで、
 むしろ、日本DF陣にとって、貴重な経験が得られた事。
 あの失点シーンは岩清水が交され、大儀見が弾かれたが、あの1回だけで、
 あれだけ身長差がありながら、ピンチはほとんど無かった。

4・沢と坂口が封じ込められた場合は、非常に苦しくなる。このゲームでも
 大儀見が中盤に下がってパスを受けて組み立てるシーンがかなり目立ったが、
 あのような場合にどう打開するかがポイントで、例えば、両サイドバックが
 高めに位置取りして起点とするとか、沢と坂口に無理してもっと動くように
 させるべきか。いずれにせよ打開する策を準備しないと、対戦相手は、皆、
 このような作戦に出て来て、日本の長所を消しに掛ると予測される。

5・一番の収穫は選手が実際に対戦して、フランスを肌で体験した事だ。

 フランスは、昨年のW杯で、大会に参加したチームの中で、一番、日本と似た
タイプで技術レベルが高くてフィジカルが強かった。という特徴はそのままに、
更に、スピードドリブルで積極的に仕掛けてくる、日本が苦手なチームだが、
以上のような要件を考慮すれば、準々決勝で対戦する時には、この完敗という
結果が良い方に作用してくると考えたい。



なでしこスエーデン遠征

 女子代表のスウェーデン遠征が終わった。
結果はアメリカに1-4の大敗・地元のスウエーデンには1-0の辛勝。
この遠征は公式戦で勝ってタイトルを取る為のものではなくて友好親善と
、経験を積み代表最終選考の参考の場であった。

日本は直前にハードな合宿を行って遠征に臨んだ事で、コンディションが
悪かったのは見て判ったと思う。勝利が目的ならば調整合宿を行っていた
はずで、内容も結果も悪くも無く良くも無かった程度だったが、課題と
弱点がハッキリとしたのが成果か。

 アメリカは日本に勝つ為の戦術を使ってきた事で、十分に手の内を明かして
くれた。結果はⅠ-4で、内容的にも完敗だったが、日本はテストと調整の場
と割り切り、非常に身体が重かったしコンビネーションも機能しなかった。
沢と坂口の動きが悪くて中盤でアメリカの起点を潰せ無かったのが大きく、
またCBの矢野がモーガンのスピードに全く着いて行けずに簡単に突破された。

本番ならば、早めのメンバーチェンジや守り方を変えるという対応が取られる
だろうし、W杯やアルガルべ杯でのような粘り強さや献身的な守備が無かった。

スウエーデン戦もGK福本のファインプレーが無かったら負けていただろう。

日本はFW陣へのスピード攻撃への対応と、コンディションニングという課題が
明らかになったが、これらは過去の国際大会でも同様に課題とされていた事だ。

逆にアメリカは、対日本戦ではパスを回して崩してくるよりも早めに縦に入れて
スピードとフィジカル勝負に出てくる場合もあるという事が判った。
もし自分がアメリカの監督ならば、ここではこのような作戦は封じて手の内えを
見せずにおいて、五輪本番で対戦した時に使うようにする。

だから、この遠征でアメリカの長所を引き出させて、1-4で完敗したのは、
結果的に良かったという見方も出来るのだ。スウエーデンも同様で、本番で
いきなり縦に攻め込まれて慌てるという心配もあったが、心の準備は出来た。

というわけで、五輪本番でのコンディションに最善の注意を持ち、ベストで臨めば
メダル獲得は計算出来ると思う。

女子代表のフランス戦の実現を歓迎する

 女子代表(なでしこ)が7月に渡欧してから「フランス」と対戦する方向で
調整が進んでいるようだが、このニュースを聞いてホッとした。

 このブログで何度も指摘したように「フランス」は強くてやりづらい相手だ。
現に佐々木監督も「日本の苦手な相手」と発言しているようだ。
スポーツ紙は、世界ランク6位、W杯ベスト4の強豪といった程度の扱いで、
軽んじている報道だが、昨年のW杯でのフランスを観た人ならば判るように、
大会に参加したチームの中で、一番、日本と似たタイプで技術レベルが高くて
、フィジカルが強かった。

 ドイツや北欧勢のように、自分達はスムーズにパスが繋がらないとか、
日本のパスサッカーに振り回されるといったマイナス要因が低い相手だ。
つまり、これは日本の長所が活かしづらい相手だという事を意味する。
佐々木監督はそれが判っているから警戒しているのだと思う。

だから、本当はキリンカップにアメリカではなくてフランスを招待して対戦して
経験を積むのがベストだったが、7月大会の直前とはいえ、とりあえず対戦して
おくのは正しい選択で、必要なのは情報ではなくて経験だ。
情報に関しては「宇津木」「鮫島」からのフランス選手個々に関する情報と、
グループリーグのゲームを分析すれば問題無しだ。

 沢が復調、丸山も復活という喜ばしい状態になったと思ったら、
京川が靱帯の損傷で全治するのに最低でも6カ月という。
サッカー選手にとっては重傷だ。ここまで順調に経験を積んでいたから五輪と
Y-20のW杯に期待していたのに、このニュースを聞いてガッカリして、
しばらく声が出なかった。

手術とリハビリに成功して復帰するのを望むだけだ。



テーマ:なでしこジャパン - ジャンル:スポーツ

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