サポーターレベルアップ講座

サッカーをメインにして、他のスポーツに関しても独断と偏見で論じていきます。皆さんがスポーツを楽しむ、考える際の参考になれば幸いです。

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高校サッカー部の強化方式について

 今年の年始は異常に忙しくて、高校選手権を見る時間が無かった。
せめて決勝か準決勝くらいはスタジアムで直接観れるようにしたいが、
どうなるか。

 というわけで評価は出来ないが、面白かったのが読売新聞の記事で、
中高一貫教育の成果が指摘されていた事か。高校のサッカー部という目線で
選手やゲームを観て評価する事が多いが、考えてみたら何年も前から、
小中学生時代には、地域のクラブユースで活躍していた子供たちが多いのが
実情だから、学校とクラブとの隔たりや縄張りが昔ほど大きくなくなって
きたわけだ。

 特に中高一貫教育で一緒に練習する機会も多いのなら、高校のサッカー部
というよりも、13~18歳のカテゴリーのユースチームが参加していると
思えば良いのではないか。その集大成として選手権でタイトルを目標にして
臨んでくるのだから、強いチーム、優秀な選手が揃っているのは不思議では
なく当たり前の事だと思う。
 さらに流通経済大学のように、高校から大学までの進路が確保されていて、
そのような強化育成方式を選択すれば、強い大学が出来るのも十分に可能と
いうのも、これまた当然といえよう。

もしかしたら、中学~高校、あるいは大学までの一貫教育を進めている学校の
サッカー強化育成方式として定着したら、高校サッカー界の勢力図が大きく
変わる可能性があるので、注目しておいて良いだろう。


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テーマ:第88回全国高校サッカー選手権大会 - ジャンル:スポーツ

国体とU-16に関して(その2)

 現在のサッカー界が、素晴らしい素材の原石だが弱小高の為に陽が当らない
存在の選手が埋もれてしまってるだろうか?今時、こんな懸念や疑問を大きな
課題として取り上げるライターが居ることに驚きを感じる。おそらくサッカー専門
ではなくて、スポーツライターが生半可な知識と考えで思いついたのだろう。
少なくとも、トレセンの存在を知らないとしか思えない。

 有力な高校には県内各地から優秀な中学生が集まってくる。
Jクラブも同様で、それどころか県外からも、しかも入団テストに合格した者で、
チームは編成されている。

 さらに多くの地域で、小学生年代から「トレセン」制度が組織化されており、
弱小チームであっても、小学生・中学生は、強化育成の担当者の目に留まる
可能性は高い。これは他の競技団体よりもはるかに優れた育成システムで、
予算を付けたり、自治体に協力を求めたり、運営ノウハウを全国に普及したのは
サッカー協会の成果として誇っても良いのではないか。

 全国大会に出場する機会が少ない選手でも、スカウティングの目に留まるし、
中学から高校、あるいは小学校や中学校からJクラブへと有力チームに進む
道が開けているのが判る。

つまり、国体に参加している高校サッカー部にしろ、Jクラブにしろ、実態は、
単独チームではなくて、その県と周辺地域の≪選抜チーム≫に近いし、

 しかも国体が全てではない。チームが国体に出場しなくても、優秀な選手は、
都道府県の選抜チームに選ばれるだろうし、今後、各年代でリーグ戦方式を
採用する方向で協会は動いているのだから、発掘と育成に関してはますます
好転するだろう。

 こんな事はサッカージャーナリストならば、常識として知っているはずだ。

 ユース年代の育成と強化で課題だったのが、この国体の年代だった。
中学3年生は受験勉強・高校1年生は下働きや、環境が変わった事で、
空白期間が出来てしまったり、伸び悩む例があったとされており、それが
アジア内の大会の、U-20と比較して、U-17での苦戦、苦杯に繋がっている
原因の一つとされていた。国体をU-16とする事で、この年代の強化がしやすく
なったのは間違いなく事実なのだから、素直に評価するべきである。

テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

国体とU-16に関して(その1)

国体が終了したが、現在の国体参加チームはU-16、つまり高校1年生で
編成されている。これが気に食わない高体連関係者がイチャモンをつけてる
ようだ。それに関連してサッカー界の歴史と状況が判らないフリーライターが、
トンチンカンな意見を書いているようだ。

要点というと、国体の各県でJクラブが存在する所は、学校サッカー部ではなく
Jクラブの所属選手が大半を占めており、各年代の代表選手もまた、Jクラブの
ユース年代の選手で中心で構成されているが、A代表は学校サッカー部出身
の選手の方が多いのだから、ユース年代の選手選考とJクラブの育成に問題
があるという指摘。

ライターの言い分は、弱小チームに所属していて全国大会に出場出来ないが
優秀な選手に機会を与えるために、単独チームでの出場は考慮すべきという
趣旨の意見を述べている。

すぐに判るのだが、最初の批判は高体連の先生、おそらく有力な学校サッカー部
で、優秀な中学生が自分の高校に進学しないで、Jクラブに進んでしまうために
強化が思うように出来ない事のやっかみ、それと自分の教え子が選抜されない事
への不平不満があるためだと思われる。

 Jクラブのユース出身者が各年代の代表に占める割合が高くなったのは、ここ
10年以内の事ではなかろうか?Jリーグが誕生してから16年目、しかもJ2や
JFLなどは、まだ未整備か試行錯誤している段階の所が多い。全てのJクラブが
欧州や南米のような超エリートの集団とはお世辞にも言えないのが現状だ。

それに対して学校サッカー部は登録人数も大会の歴史も圧倒的に上回っている。
Jクラブの成果がA代表の段階に達するのは、これからではなかろうか。まずは
ユースの下の年代に、そして徐々に上のカテゴリーに成果が出てくると考える
のが理に適っている。一昔前にはU-19なんか、高校サッカー部出身の選手の
方が多くて、全日本ユース大会でも高校が勝つ事が多かったのだが、その当時も、
社会体育のクラブよりも学校サッカー部の方が優秀だと高体連側に立った連中は
主張してたはず。U-17も、U-20もJクラブの選手が中心になったら、今度は
A代表では------------と言いだすようになったか。

 そんなに、優秀な才能のある中学生を集めて、好成績をあげたいのならばだ、
学校というのは、サッカーはもちろん、スポーツの本格的な英才教育を行う場
ではなくて、勉強をする場所であり。教師はサッカーコーチである前に教育者だ。

学校に≪退職届≫を提出して、県内のJクラブに自分を売り込んでユース担当の
指導者としてプロ契約したらどうだ。

テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

高校サッカー決勝戦

 高校サッカー決勝戦の「作陽対盛岡商業」ハッキリ言って技術的には物足りない部分があったが、今後の課題を提供してくれたという点では、観るべきものが多数あったと思う。

 作陽は準々決勝までに見せた高い技術が思うように発揮できなかったようだが、裏を返せば、盛岡商業の守備が良かったという事だ。DFラインを高めにして、早く激しいプレスを仕掛けてくる。しかも対人的な強さを持った盛岡商業の壁を突破する回数も少なく、同点にされた後は何度か有ったセットプレーのチャンスも生かせなかった。救いは、あの激しいプレスの中で個人技を生かそうと、一対一の局面で果敢にドリブル突破を試みようとした事か。
 
 それに対して盛岡商業は守備面では、マーキングもカバーリングも中々良かった。ただDFラインからのビルドアップは悲惨としか言いようが無く、加えて中盤から前線へのパスは長短問わずに不正確で、まるで味方に確実に渡さなくても、相手からすぐに奪い返せるから、雑に蹴っても構わないとでも決め込んでいるようなお粗末なものだった。
 その反面、FWの突破力と走力は充分に見応えがあった。強引に裏を狙って走りこみ、球際の強さと当たり負けしない身体の強さは、まるで「韓国」を思わせるような迫力あるものだっただけに、正確なキックが出来ていなかったのが惜しまれる。

 今後の課題として、あの激しいプレスに有っても打開できる技術と対人能力の高さが必要だし、あの速さの中でも正確に繋ぐ、蹴るテクニックを磨いてもらいたい。
 両チームの長所をミックスすると、かなり強いチームが出来ると思うが、来年度にはそのようなチームが出てくる事を期待したい。
 今大会が守備的でつまらないというよりも、更にレベルアップして、次にステップアップするための準備段階にあると、改めて感じた一戦であった。

一昔前には「岡山」と「岩手」の代表校同士で決勝を戦うなどとは全く考えられなかったが、それが実現したのは、全国一律で同じ指導を受けられるような環境が整備された事と、サッカー人気が高まり底辺が広がった結果、身体能力の高い子供がサッカーをやるようになった事、また指導者レベルとチーム単位での交流が≪地域から全国レベルに至るまで≫盛んになった事の3点を上げたい。
 
 Jリーグが誕生したのが1993年5月である。今回の大会に出場した高校生は、その時はまだ小学校にも入学していなかったのだから、これもまたJリーグ効果と言えるのではないか。一昔前には野球に進んでいた子供達が、今はサッカーをやるようになってきた。プロ野球の現役選手とOBを観れば、長身・大型の身体能力の高い人が圧倒的に多いのが判る。あのような恵まれた体格・運動神経の持ち主達が、続々とサッカー界に入ってくると予測できるのだから、これからの日本サッカーのレベルは更にアップするはずだ。

ただ今日は、予想外に多勢の観客が来たのには驚いた。このカードでは、客の入りが悪いのではないかと油断していたのが間違いで、希望どうりの場所で観戦出来なかったのが残念だったが、前評判が低くて、守備的などとスポーツ紙に書きたてられても、これだけの観衆が集まるのだから、日本テレビもホッとしたんじゃなかろうか。


静学対作陽を見て感じた事

 今日は高校サッカー準々決勝を観戦するために「駒沢陸上競技場」へ行ってきた。第一試合の「静学対作陽」は3-2で作陽が勝ったのだが、仕事の都合で後半から観戦。この得点から「点の取りあい」を演じたのかと思うかも知れないが、実際に勝敗の分かれ目になったのは【守備力の差】であった。

 作陽は守備に回った時には両サイドのMFが下がりDFが5人居る状態にして、一人一人がしっかりとマークについたのだが、これが非常に厳しくタイトなものだったが、実にフェアで落ち着いていた。静学の各選手の個人技はハイレベルで、フリーにさせたら相当な事が出来るだろうが、この作陽DFのマークの前に思うようなプレーが出来ずにイラ立ちミスが目立った。

 それに対して静学のDFは、雑で落ち着きの無いプレーが目立ち、つまらないファウルが多かった。特に勝負を決定付けた要因として上げたいのは、CBが速攻に対して対応できずに振り回される場面が多いのと中盤の戻りが遅れてゴール正面に簡単にスペースを空けてしまった事である。失点が3点で済んだのは幸運だったとしか思えず、後4点は取られても仕方が無かったのではないか。

 第2試合の「広島皆実対盛岡商業」は非常に退屈な一戦で、ちょっとレベル的に問題があると思えるような内容で失望した。ただ広島皆実のGKは状況判断が良く安定性があったのが印象的で、将来の更なる成長を期待したい。

 今大会は《0-0》の引き分けからPK戦というパターンのゲームが多く、《守備的過ぎる》という声があがっているが、そうだろうか?
 確かに「点取りゲーム」で得点が多く入って決着がついた方が面白いだろうが、このユース年代でもっと守備の大切さと重要性を認識するべきではないか。

 アジアユース(U-20)そしてU-21が参加したアジア大会でも、日本のDFはハッキリ言って、あまり誉められたものでは無かった。安易にファウルで逃れる事が多く、それがFKからの失点という形になって現れたと思ってもらいたい。また相手のカウンターの速さに対応出来ないとか、無謀としか思えないようなタックルで飛び込み、不様に交わされるシーンも目についたではないか。セットプレーでのマークの甘さと、マークの確認の不徹底などもあった。
  
 《サッカーは点取りゲーム》だからと言って、守備を疎かにして点の取り合いを行なうのではなく「いかに相手の長所を消して点を取らせないようにするか」の方が勝利への近道である事。そして攻撃陣、あるいは攻撃に入った時には華麗さや大胆さも必要だが、守備に回った時には強固に忠実に守らないといけない事も論じるべきではないか。
 サッカー担当記者で、PK戦が多いとか、得点が少ないといった記事を書いている記者は、サッカーはなぜ「78対72」とか「25対21」ではなく、「2対1」とか「1対0」のゲームになるのか考えるべきだ。
 
 サッカーが日本国内だけで盛んなスポーツで、《国内でどこが勝った負けたという事を話題にして、またその結果だけで評価し、大会の方向性の是非を決定付けるスポーツではない》という事を常に頭に入れておかねばならないのだ。アジアや世界で勝つためにはどうするべきかという事、そしてそのような大前提の下でユース年代のサッカーも論じる必要がある。
≪高校生が郷土の名誉と誇りを掛けて戦う≫事よりも≪ユース年代(U-18)で世界と戦い、W杯を目指すための経験の場≫の要素の方が重要だ。

 そういう視点で考えれば、むしろ0-0のゲームが多かった事から、守備の大切さとか基本を見つめなおす機会と捉えるべきではないか。


テーマ:高校サッカー - ジャンル:スポーツ

高校サッカー観戦方法について

 30日から「高校サッカー」が開幕するが、もう観戦スケジュールを立てている人もいる事だろう。特に応援したり注目しているチームや選手が居る場合には、そのゲームを中心に観戦しようと考えていると思う。その場合は専門誌や新聞やテレビ番組を見て情報を仕入れて参考にするはずだ。それは当たり前の観戦方法であって良い事だと思うが、もう一つ別の観戦方法がある。

 どういう方法かというと《ほとんど情報を持たずに観る》事だ。これの利点は選手やチームに対して「先入観や偏見を持たずに客観的に観て評価出来る事だ。
 
昔、こんな体験をした事がある。第何回大会か調べるのが面倒なので省くが「八千代高校」が出場して「関塚」(現フロンターレ監督)がいた頃の話なんだけど、事前のマスコミやサッカー関係者の評判が凄かった。「凄い!」「いいぞ!」という声ばかりだったので、大会が始まったらすぐに観戦に行ったけども何処が良いのかさっぱり判らない。あえて言えば「グランドを大きく広く使っている」事だけで、技術レベルも高くなく、型にはまった退屈なサッカーだった。それでも、やっぱり《凄い!》《素晴らしい!》という評価ばかりが報じられたので大きな疑問を持った。

 そこで、夏の高校総体の会場で展示販売していた某サッカーショップの親しくしていた店員に聞いたら《夏の総体では凄く良かったんだよ」「今回はちょっと期待はずれだけどね」と話された。
 つまり、これはどういう事かというと、マスコミ各社は《夏の高校総体で良かったからという理由》で、正月の選手権でも、ゲーム内容に関係なく絶賛・狂賛してるわけだ。あるいはゲームを観ていても自分で判断できない事を意味するのだ。

 高校生の場合、コンディションを一定に保つのが難しく、夏良くても冬は不調だとか、夏以降、急激に伸びたという選手も居るはずだ。それは大会に参加した全てのチームと選手に共通している事なのだから、《色眼鏡で見る》のはおかしいことだ。
 そうやって大会の「ベストイレブン」とか「優秀選手」などを自分なりに選んでみたら、新発見や意外な発掘が出来て面白いと思う。

野洲高校優勝・技術の勝利

 第84回高校選手権大会・野洲高校の優勝を歓迎します。
日本サッカーのユースのレベルを一段上げましたね。
 
 今日は国立競技場へ行ってきました。ゲーム全体が見渡せるように聖火台の下で観戦したのですが、なかなか見応えのある好ゲームでした。野洲と鹿実というスタイルの違う対照的なチーム同士の対戦でしたが、このようなカードで両チームが持ち味を発揮すると良いゲームになるという事を覚えて置いて今後の観戦の目安にしてください。

 野洲は技術のチームでパスを繋ぐサッカー・そして冷静さも注目されてました。対する鹿実は、今までと同じイメージのサッカーで、この異質のチーム同士の対戦、それも決勝戦で野洲が勝った事の意義は大きなものがあります。
 過去の例で行くと、技術のチームがせり負けてしまい、理想と現実は違う。やっぱり勝つためには泥臭い方が良いんだみたいな傾向になりがちでした。
 
 単に、テクニックがある。ボール扱いが上手い。パスを繋げるというチームは過去にもありました。では野洲の凄さは何かといえば、持ち味のパスを繋ぐ際の『状況判断の速さと適切さ・個人戦術の理解度の高さ』です。
 
 パスを出すコースが何本かある際に、一番、良い場所を選択している。それも瞬時に判断しています。相手にとっていやな場所は・そして得点するためには、相手DFを混乱させるためには、どこへ出せば良いのかという判断が良いわけです。更に、ここは無理をしないで回せばよいとか、一気にカウンターアタックを狙っていくのが良いか、等の判断も素晴らしいです。その典型的な例が決勝点となった攻めです。
 
 ユースのレベルを一段上げたというのは、相手のプレッシャーを受けた中で、それをチーム全体で普通にやってしまった事を指してます。

 何故、そのようなサッカーが出来るのか?選手が育ったのか?要は技術を大切にする指導理念を持った指導者の存在が大きかった。それと面白かったのがゲーム形式の練習に時間を費やしたことも注目したい。あの判断力と冷静な態度は、おそらく、ミニゲームのような練習パターンの中から育まれたものでしょう。一昔前の「ミニサッカー」や「室内サッカー」などで育った選手やチーム・
たとえば昔の札幌大等がそうでした。
 
 しかも周りが見える・視野が広いのも大きな特徴で、テクニックがあるが視野が狭くて細かいエリアだけでプレーするという選手が多い中で、よくあれだけピッチ全体を見渡せるように育てたと感心します。

 また、ボールを持ってキープする、相手を抜く時の身のこなしが日本人離れしてます。上半身の動きが鋭角的で素早い。ユースレベルでこれだけボディシェイプに近い動きが出来るようになったのは素晴らしい事です。しかも姿勢が良い。背筋を伸ばして、顔を上げ前を向いてプレーするよう心がけているようです。どちらかというと、ブラジルよりもアルゼンチンみたいですね。
 
 一対一の強さ・球際の強さも印象的でした。激しいボディコンタクトにも少しも怯みませんでした。姿勢の良さに、高いテクニックとも合わせて考えれば、ボディバランスが良いわけで、フィジカルトレーニングもそこそこにはやってるんじゃないでしょうか?

 ユースレベルの選手育成で、国見や鹿実よりも野洲のサッカーを今後の目標にしていけば、実力でW杯ベスト8を狙えるのも夢ではないと思います。




高校選手権の在り方

 高校選手権も準決勝が終わり、残すは決勝戦だけとなりました。
 今日は忙しくて会場に行けずテレビ観戦。ちょっと気になる発言がありました。

 鹿実の監督が『プロを見るような厳しい眼で見ないでほしい』と言ってたそうですが、これは疑問を感じます。それと日本テレビのアナウンサーが『ひたむきな姿と、さわやかさ』を強調した発言を盛んにしていたことです。そういえば、今大会、読売新聞や日本テレビは、JリーガーはJクラブよりも高校サッカー部出身者が多いとか、選手権大会の存在価値を高めようといったような趣旨の報道をしてます。
 
 この大会は高校日本一を決める大会ですが、実はUー18のトーナメント大会です。日本協会の登録制度では『高校』になってません。身分別ではなく年齢別登録制で、ユースのカテゴリーです。そして世界大会もあります。その大会には各国からプロ契約、もしくは実質プロのような能力や待遇の選手が多数参加してます。
 海外では18歳でトップチームのレギュラーになって活躍したり、フル代表入りしてる者も居るのです。この大会に出場している有能な選手達は、これからそういった相手と国際試合で戦う運命が待っているんです。

  大会プログラム108ページには、暁星高校監督の林先生のインタビュー記事が掲載されてますが、題名が『主役は選手・目指すは世界』となってます。世界を目指す以上は、やはり厳しい眼で観られるのは覚悟するべきですし、ユース年代の強化育成が、その後のフル代表の行く末に大きな影響を与えるとされてます。

 この大会を踏み台にして、U-17・U-20の世界選手権・Jリーガー・A代表・W杯への道とつながるならば、やはり、世界やプロを意識した面があってしかるべきです。『世界を目指さないならば』国内でどこが勝った負けたとか、こんな感動するシーンがありましたという具合に盛り上がるだけで良いんですが、そうじゃないでしょう。
 
 また『ひたむきな姿やさわやかさ』は大切ですが、これは一歩使い方と解釈を間違えると大問題になります。よく使われるケースとして、プロ野球と甲子園の高校野球との比較でメディアが盛んに使います。
 それをサッカーの世界にも応用するのは絶対に止めてもらいたい。Jリーグもフル代表も、世界各国の代表やクラブも一部の例外はあるでしょうが、ひたむきな姿やさわやかさが無いとは思いません。

 高校生のスポーツを売り込む、盛り上げるために、『ひたむきさ・さわやかさ』を前面に出すのはもう止めませんか。高校生のひたむきな姿やさわやかさならば、音楽や文化活動・ボランティア活動にだって見る事が出来ます。

 一説によれば、日本テレビが親会社の『東京ヴェルディ』が何年もJ2のままでJ1に昇格出来ない場合、運営から撤退する可能性があるとも噂されてます。
 またここ数年の傾向として、高校選手権の価値が薄れて、興味と関心が低下している。
しかも将来的には、日本協会は、Jユースやクラブユースも参加する『高円宮杯』をメインの大会にする方向にありますし、各地でユース年代のリーグ戦もスタートしてます。

 もし、日本テレビが高校選手権の存在価値を高めて生き残らせ、Jリーグや高円宮杯と対比させるために『ひたむきさとか、さわやかさ』を売り物にして前面に出す方針ならば、それは間違っていると言わざるをえません。




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大阪朝鮮高校

 昨日は市原臨海競技場へ行き、高校選手権準々決勝を観てきました。
 いや~寒かったですよ~。重装備してなかったら風邪を引いちゃいます。
 目的は大阪朝鮮高校を見るためです。
 
 まず最初に一言、文句を言いたい。
スタメン発表の場内アナウンスの時に、大会テーマ曲を流しっぱなし、おまけにアナウンスの音が小さくて、最初に発表した大阪朝鮮高校のスタメンが聞き取れなかった。野洲高校の時の発表の途中で、やっとテーマ局を止めてアナウンスの音を大きくしたので普通に聞けるようになったが、何を考えてるのか?
テーマ曲よりもスタメン発表の方が大事です。
 主役は選手達なんですよ。わかってますか?日本テレビさん!!!

 私はメインスタンド最上段の中央・通路側に座っていた(つまり壁の後ろが大会役員&放送席で、階段を関係者が昇り降りしてる)ので、よっぽど乗り込んでいって『朝鮮高校のメンバーを再度アナウンスしろ!』と言ってやろうかと思った。次からは実行しますのでよろしく。

 さて大阪朝鮮高校ですが、精一杯良く頑張ったと思います。
特徴といえば、技術的・戦術的な事よりも、サッカーに対して真面目でひたむきな姿勢を強く感じます。これは大切なことで、上手いとか下手とかいう以前に、見ている人に一生懸命やっているのが判り好感を与えます。
 
 戦い方は、システムを4-4-2から4-4-1-1へと流動的に進め、スリーラインが安定しておりDFラインは高め。
 
 右サイドの⑧「キム・テリョン」⑥「キム・テホン」⑤「キム・ユサ」の3人の連携は非常に良く、これにCFの24「チョウ・ヨンジ」が流れて来て絡む攻めは威力がある。このゲームのチャンスは、ほとんど右サイドからの攻めであり、得点も右から崩したものです。ですから、右サイドからの攻めの組み立ては、このチームの生命線で、ここを抑えられたら苦しくなりそう。

全体の特徴として以下のような点が上げられます。

1・豊富なスタミナとフィジカルの強さ
2・前には強いが裏を取られると弱いDF
3・勢いに乗ったときには畳み掛けて攻め込んでくる
4・守備での一対一が強い分だけ、せり負けると一気にピンチになる
5・相手のミスを見逃さない・こぼれ球を拾ってからのチャンスが多い。
6・非常に勝負強い・
7・意外と球際が強くない。

7の項目を除いては代表チームとほとんど同じ特徴をもっているのが判ります。

 それと、かなり完成されたチームだなという印象を持ちました。その分、選手個々の成長よりもチームとして勝つ事に重点を置いた育成をしたのではないでしょうか。

個人としては、④「アン・テソン」のキャプテンシーの高さ・読みの鋭さ・忠実なカバーリングが目に付きました。それとCFの24は、まだ伸びシロがありそうなので大化けするかどうか。19の「リャン・ジョンソン」は、トップ下に居るよりも、後半右サイドに回ったときの方が効いてましたね。

 それにしても凄い体力でしたね。ハッキリ言って驚きですよ。チェイシングを掛けたFWや、プレスを掛けようとするMF陣が、野洲のDFとボランチの球回しに、いい様に振り回されて、相当、体力を消耗したはずなのに最後まで運動量が落ちませんでした。普通は、あれだけ振り回されたらバテバテで疲労困憊、そしてじっくり料理されちゃうんですけどね。

 ともかくベスト8進出という歴史を作ったのですから、健闘を称えたいと思います。日本の高校がなかなか勝てなかった20年以上前に朝鮮高校の参加が認められていれば、と思うと残念でしょうが、これでまた新たな目標が出来たのですから、来年以降の楽しみが増えたわけです。


 

 
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