柳沢が全治2ヶ月の負傷を負ったのは、非常に残念だが、有る意味では、ジーコの命運が尽きる前兆のような予感がする。
全治2ヶ月という事は、単純に考えれば、6月の本大会に間に合うかどうか、
ギリギリのように思われるが、早い回復の可能性も指摘されており、しかも最近のスポーツ医学の進歩と、リハビリの成果次第では、なんとか間に合うだろう。
ただ、ここで一番の問題なのは、W杯本大会メンバーのリストの提出期限が『5月15日』だという事だ。
つまり、この時点で実戦で使える目処が立っていなければいけない。
たぶん、コンディションやモチベーションは問題なくクリアーできるだろうが、実戦から遠ざかってしまうのは非常に痛い。ゲームに出て感覚を戻す時間が必要なのだ。
もう少しリスト提出期限が延びてくれれば、キリンカップでテスト出来るのだが、このままでは、ドイツ戦・マルタ戦の2試合が、見極めの場になってしまう。その時に何も支障が無ければ良いのだが、やっぱり万全ではないと結論が出たら、もうその時点では遅すぎる。
こういう事があるから、いつもいつも同じ選手ばかり起用しないで、バックアップ要員を試しておかなければいけないのだ。
だから、GKはいつも川口ではなく、タイトルの掛かっていない親善試合では他の選手も使うべきだし、DFは宮本が負傷したらどうするのか。他の選手は全員経験不足だ。
この直前になっての柳沢の重傷・更には、中田ヒデがまともに試合に出ていない、など暗い材料が続くのは、ジーコにとって暗雲が立ち込めてきたとも解釈出来るわけで、なにか本番での惨敗を予兆する象徴的な出来事のように思えてくる。

