サポーターレベルアップ講座

サッカーをメインにして、他のスポーツに関しても独断と偏見で論じていきます。皆さんがスポーツを楽しむ、考える際の参考になれば幸いです。

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女子アジアカップ・Ⅴ

 W杯予選を兼ねたアジアカップ3位決定戦で、北朝鮮に3対2で無念の敗退に終わった。拙攻の目立った拙い試合運びだったと思う。
 
 昨年の東アジア選手権では全く手も足も出ず完敗だったのが、今回は、勝負が掛かったまともなゲームに持ち込めたのがせめてもの救いか。北朝鮮は守備の主力3人を欠いた影響はというと、右のCBが抜けたのが大きかったようで、『永里』『荒川』あたりが、結構チャンスに絡めていたし、2得点がいずれもDFの中央で競り勝ってのゴールという結果に現れている。

それにしても前半で3失点は効いた。
浮き球をダイレクトで繋がれた2点目は止むを得ないが、後の2失点は完全に日本DFのミスだった。1点目は、カバーに入った「磯崎」が間合いを詰めなかったのは拙かった。あそこで間合いを詰めずに身構えてしまった事で、相手FWがフリーでGK「福元」と一対一の状況になってしまった。3点目は、やはり磯崎の魔がさしたとしか思えない信じられないクリアーミスだ。相手があそこまで間地かに接近してるのに、身体に当てるようなキックはありえないのだが。

 日本もかなりレベルアップしているのだが、中国戦では大健闘した守備陣が『オーストラリア』『北朝鮮』の2ゲームでは、単純なミスで合計5失点したのは問題で、守備の大切さを見直す必要がある。

 それと大橋監督の評価も一考を願いたい。
大橋監督になってから、確かに技術的な面を中心にレベルアップしており、テクニックと細かいパスワークを軸にして、観ていて綺麗なサッカーができるようになった。また相手に合わせるのではなく、自分達のやり方でゲームを進行して主導権を握って戦うというポリシーは理解できるのだが、《勝つ為には時には泥臭い事もやる》姿勢があまり見られない。その為『勝負弱い』印象を強く感じるのだがどうだろうか。

 選手起用や戦術もパターン化してきているようで、実戦部隊の指揮官というよりも、教育部隊の教官のような感じを受ける。その反面、『沢』には自由にやらせすぎ、動き回らせすぎで、中盤のポジショニングでズレを生じさせる要因となっている。

 例えば、4-4-2の場合、沢が左右・後方に動いて出来たスペースを、相手に使われてセカンドボールを拾われるとか、中盤の組み立てに利用される。3-5-2でトップ下に入って攻撃を重点に置いてプレーした時の方が中盤のバランスと他の選手のポジショニングにも良い影響を与えている。その場合の負の面の修正が全く行なわれていないという問題がある。

 北中米・カリブ海地域とのプレーオフを前にして、このままで良いのか、再評価するべきであろう。

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女子アジアカップ Ⅳ

 今朝、テレビ番組で中国対北朝鮮の問題の映像を取り上げてたので見たら、『オフサイド』のシーンは、単にアシストした選手がほんの僅か出ていた為にオフサイドだったようです。
 「戻りオフサイド」という私の指摘はミスでしたね。もし混乱された方が居たら申しわけありません。観る角度によってちょっと違って見えるというのはよくありますから、やはり色々な角度からの映像でチェックした方が良いと改めて感じた次第です。

 それにしても女子サッカーの待遇の悪さには驚き。確かに男子と比べて現状では持ち出しが多くて『赤字』だから、あまり経費を掛けたくないという考えなのだろうが、この考え方は改めるべきでしょう。なぜならば、協会はサッカー界全体の繁栄を目指すべきだし、女子選手もチームも登録料払ってるのだから、少なくとも『国家代表チーム』に対してはもっと便宜を図るべき。五輪の正式種目でW杯も注目を集めてきてるという現実を見れば、伝えられるような待遇は改善しなければいけない。

 と書いていると、そこでどうしても触れたくなるのが《W杯ドイツ大会》での川淵会長の公私混同と思わせるような現地での行動だ。また自らが要求して実現させた高額な役員報酬に対しても、理不尽なものを感じてしまうのだ。
 もし、その経費の中の何割かを女子サッカーに回していればどうなるだろうか? 
 
 ≪ 金儲けになる事業には関心があって積極的に投資するが、現状では儲からない事業には投資しない ≫という姿勢を感じてしまうのだが、それが現協会の幹部の方針と受け取られても良いのだろうか。
 
 本日、30日・女子W杯出場を懸けた3位決定戦が行なわれるが、JFAハウスでは《評議員会》が開かれて、会長以下、役員人事が正式に決定する。新しい役員諸氏には、女子サッカーへの認識を深めてもらいたいものだ。
 

女子アジアカップ・Ⅲ

 アジアカップ準決勝・中国対北朝鮮での暴行事件は話題になったようだ。女子選手による審判暴行に加えて、相手サポーターとのペットボトルの投げあいはかなり衝撃的な映像だった。
 しかし、裏を返せば、それだけ真剣にゲームに臨んでいたという事になる。全体主義国家の場合、国際大会の成績が生活や引退後の待遇に直接的に関わってくるのだから、負けて平然としてたり、ピッチに大の字になって寝転がるよりは必死さが伝わってくるではないか。

問題の得点シーンは、≪戻りオフサイド≫じゃないだろうか。不幸にも2~3回しか問題の映像を見てないのだが、オフサイドルールが新しくなって≪オフサイドポジションに居るだけではオフサイドにはならないが、ボールに関与した時点でオフサイド≫なのだから、あのシュートした選手は、その直前に飛び出ていた2人のうちの手前の方の選手に見えた。 

 対日本戦の出場停止の3選手は、ともに守備の選手で、アジア杯ではレギュラーとして活躍していたそうだが、これで日本はかなり有利になったように見えるが交替で出てくる選手がどれだけの能力があるか不明なので、やってみないと判らない。

 昨年の東アジア選手権で日本は完敗したが、あの時とGKは同じで、DFも右サイドは「ソン・ジョンソク」だった。ただ右CBの「ソン・キョンソン」は出ていなかったので実力は不明だ。
 あの時の対戦を参考にすれば、北朝鮮のチャンスの多くは、中央と右からの攻めから生まれたものだが、右のCBとサイドバックは、攻撃よりも安定した守備で貢献していた。ツートップのFWに、右MF・ボランチまでもが、その右サイドを使ってガンガン攻撃参加してきて、日本の左サイド《矢野》と《柳田》が防戦に追い込まれて消耗してしまい、左サイドの攻めが全く機能しなくなった。
 
 3位決定戦では、それがどう影響するかに注目したい。
守備の二人が抜けたお陰で、攻撃にも悪い影響がでるのか、それとも北朝鮮の層の厚さを見せ付けられるのか、いずれにせよ非常に大切な一戦になるのは間違いない。
 アテネ五輪予選の時の《上田監督》は、対戦相手の弱点を突く戦い方を選択する事が多かったのだが、《大橋監督》は、自分達のやり方で勝つという選択をするようなので、ちょっと戦術的に柔軟性に欠ける危険性がある。展開によっては《勝つためのサッカー》にこだわってもらいたいのだが、果たしてどうでるか。

女子アジアカップ Ⅱ

 なでしこは残念だった。勝てたゲームだったのに、実に悔しい敗戦だった。2-0だったが、2失点は両方とも防げたもので、原因は日本側にある。

 1点目、ヘッドでクリアーしたボールが相手に渡ってのもので、典型的な《プレゼントゴール》といえよう。あのヘッドはDFとしては非常に拙いプレーだった。あの場合、クリアーをゴール正面に返しては行けない。あそこで拾われたら正面から、まともにゴールを狙われてしまうから、サイドへ流すのが鉄則だ。しかもフリーで、しっかりとジャストミートしたヘッドだったのだから、まず相手にセカンドボールを渡さない事を第一に考えなければいけない。

2点目、CKからのボールをGKが一端はキャッチしたのに、相手に前に入られて接触した事でボールをこぼしてしまい、それを見事に叩き込まれたもので、表面的にはフィジカルの差がもろに出てしまった形だけど、高い相手との競り合いをする際には、あのようなシチュエーションは、想定の範囲内なのだから、ちょっと油断があったんじゃないか。GKが手を使えるという利点をいかさないと。

 それにしてもオーストラリアは強かったし、随分とレベルアップしていた。特に守備面での成長は著しく、昨年、西ケ丘で対戦した時とは別のチームになってた。あの時は、両サイドのDFがスカスカで、CBとボランチがサイドに引っ張られて、中にスペースを楽に作らせてしまったんだけど、今回は中央のカバーが良くて、最後の一線で日本の攻めを防いでいた。
 調度、日本対中国戦で、日本DFが見せた守備と共通するものを感じたが、このゲームでは、逆に日本がやられたわけだ。
 中盤のプレスも、昨年は最後まで続かずに後半は消耗したのが、今回は最後まで頑張ったし、スリーラインがしっかりとしていて、組織的なサッカーになっていた。

オーストラリアは、地元開催という事もあっただろうが、勝ちにきていた。昨年は、《日本に合わせてシステムを変更するのではなく、自分達のやり方で戦うというポリシーを持っていたのだが、今回は日本を意識して勝つためのやり方を選択してきた。
 西ケ丘の時には、ボールを奪うと一気に日本のDFラインの裏を狙ってきたのだが、今回は両サイドへ速めにロングボールを出して、日本のサイドの選手が楽に攻撃参加させないようにしてきたし、永里のマークも厳しかった。

 もう一つの準決勝で、北朝鮮が負けたのは以外だった。オーストラリアよりも強敵だと思っていたが、もう一度W杯本大会の出場権を獲得するチャンスが与えられたのだから3位決定戦には、何が何でも勝つという戦いを挑んでほしい。

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責任と義務を放棄したマスコミ各社

 今、発売されてる週間ポストは、非常に面白い。川淵会長は、「週刊誌なんて勝手に騒ぐだけでウソばっかり、相手にする必要はない!」と言ったそうだが、実際には協会内部的には釈明の文書を配布したという。週刊誌の記事も相応に受けとれば良い。
 これは今回の ≪川淵会長、責任転嫁、留任強行騒動≫ を分析して記録に残す上で貴重な資料的価値があるので、週刊ポストには一度眼を通しておく事を薦める。

 すでにW杯開幕前の時点で協会理事の間で、川淵会長は人望が著しく低下していたのが判る。
惨敗後、その後に続く醜聞と騒動で、川淵会長への反感と嫌悪感は、更に増加していると思われる。川淵会長もそのような雰囲気を察して、当初2010年まで会長を続行するという強気な姿勢を崩して、1期2年まで(2008年)継続と一歩退いたのだろう。

 ここで重要なのが、テレビ局と一般紙とサッカーマガジンの役割だ。《週刊誌なんか無視して放っておけ》で済むだろうが、もしテレビ局や一般紙やサッカーマガジンが、反川淵の姿勢を明確にして、追求する側に回れば、事態は急転する可能性が高い。
 彼らは、今回の騒動では、マスコミが果たさなければいけない役割を放棄していると断じても良いと思う。
 
 週刊誌・夕刊紙・一部のフリーライター・ネットライターが、《川淵会長退陣》の論陣を張るよりも、例えばテレビのワイドショーや、通常のニュース番組・新聞の社会面などで、愛人や金銭疑惑の報道を行なうと同時に、W杯惨敗の最高責任者として引責辞任を当然視する論調で扱っていれば、どうなったかと考えて欲しい。

 メディアの果たす責任と役割が如何に大きいかという事が判るし、今回の日本のメディアは自殺行為に当たるというわけだ。
 近い将来、東アジア情勢の激変に伴い、わが国で《愛国主義》《国粋主義的傾向》が強まり、国家によってマスコミ各社の言論統制が行なわれるような事態になった時に、抗議や反対の声を上げて《弾圧されても自業自得》である。貴方達はマスコミとしての、そのような権利や義務を放棄したと同様の愚行を今回行なったのだ。

 今、サポーターが出来る事は何か?
デモや署名と答える人も居るだろうし、そのような対応はしり込みしてしまう人もいるはずだ。でも次のような事はすぐに出来る。
 
 新聞・専門誌・雑誌・テレビのスポーツニュースのコメンテーター・評論家・フリーライターなどの観察と分析だ。

誰が何を書いているか!また発言しているか!
ジーコと川淵会長を擁護しているのは誰か!
そしてそれを半永久的に忘れない事!

 今後の新聞や雑誌を《購読》したり、そのメディアや人を信用する際の判断材料にするんだ。

女子アジアカップ Ⅰ

 2007年女子W杯の予選を兼ねた女子アジアカップの一次リーグで、日本は中国に1-0で勝ち、見事一位通過に成功した。

 非常に苦しいゲームで、内容的には負けても不思議ではない展開で、守備面での奮闘により前半18分に上げた貴重な得点を守り逃げ切る事が出来た。

 前回の対戦・昨年の東アジア選手権では、日本が後半、一方的に攻め込む展開で、中国は完全に消耗してしまい、勝てたゲームを決定力不足で引き分けてしまったのだが、やっと差が縮まり追いつけたと思った。だが、今回の対戦では差が開いたという感じが強い。

 日本の決定的なチャンスは18分・41分のたった2回で、あとは、チャンスを作る前の段階で皆潰されてしまった。逆に中国は、身体能力の高さを全面に出し、突進力と高さで日本を圧迫してチャンスを作ったのだが、日本DFが最後の一線で持ちこたえた為、得点を挙げられなかった。

 中国は東アジア選手権で悩まされた2人・ドリブラー《大谷》が24分で交替したのと、球際に強く動き回る《酒井》が出場していないので、守備面ではだいぶ助かったかも知れない。しかし、来年のW杯地元開催に備えて、攻撃陣に若手を起用してきたのだが、更に成長する可能性がある。

それにしても、日本は守備面で本当に良く頑張った。集中力の高さと維持。最後まで途切れなかったスタミナを高く評価したい。中国が後半、MF陣を次々に交替してセカンドボールを拾い、攻めの人数を増やしてきたのにも、充分に対抗できたのは本当に素晴らしい。

 準決勝はオーストラリアが相手だ。これは順当な結果だろう。北朝鮮は強すぎる。東アジア選手権では、全く勝てる要素が無かったのだから、2位では北朝鮮と当たる可能性が高かったので、1位通過はW杯出場権獲得の為にも絶対に必要な事だったのだ。

 ただし、オーストラリアは地元であり、W杯出場権を得るために強化してきたと考えられる。昨年、日本が西ケ丘で対戦した時は、DF陣が日本の敏捷性を活かした早い攻めに全く対応出来なかったのと、両サイドの守備が酷かったのだが、どこまで進歩しただろうか。あの時に有効だった日本のセットプレーも研究されただろう。

 日本は、オーストラリアの手数をかけない速攻と、リーチの長さとFWのツートップの動き出しの速さに悩まされたのだが、中国に対応できたのだから、何とか守りきれると期待したい。
昨年、一度対戦して、今回もスカウティング出来ているので、地元ではあるが、あの北朝鮮よりは組し易しと観ているのだが、中国戦のような集中力が発揮できれば勝てるはずだ。

再開後のJリーグは面白くなるはずだ

 W杯終了後に再開されたJリーグの見所をあげよう。オシムがA代表監督に、またUー21代表には反町が就任した事により、新しい代表候補の発掘が、新しいコーチングスタッフの眼でチェックされ、今までとは違う基準で候補が選ばれる事になった点である。
 その結果、若手選手を中心にして、アグレッシブなプレーが展開されると予想される。

 今までは、欧州組みが優遇されて、攻撃力主体の編成と、ほぼ固定されたメンバーでゲームに臨むというパターンが決まってしまっていた。
 しかし、これからは違う。熾烈な競争が行なわれるのは必然だ。『トリニダード・トバゴ』戦・『イエメン戦』は、時間的な理由で、ジーコのメンバーからは大きな変動が無いと予想されるが、年が明けたら本格的に始動するのは確実だろうから、今年の後半のJリーグで、実績と才能を見せれば、今までの先入観に拘束されずに代表候補に選抜されるチャンスがあるのだ。

 オシムも反町も、4年後のW杯を念頭に置いて代表候補を選ぶだろうから、特に若手は周囲に遠慮せずに自分の持ち味を発揮して欲しい。

≪失われた4年間を取り戻す為に≫
≪冷遇された4年間の憂さを晴らす為に≫

 ドイツ大会には、23歳以下の若手が一人も選ばれなかったという事は、スタートラインは、ほぼ同じと考えてよい。アテネ五輪やワールドユースに参加できなかった選手も、追いつき追い越すという意気込みを持って行けば、2010年のW杯に出場できる可能性もあるのだ。

 全てのJリーガーの健闘を期待したい。

オシム正式決定・

 本日、日本代表監督にオシム就任が正式に決定した。

マスコミのインタビューに対する答えは、非常に興味深い。

◎印は質問への応答
★印は私の解説です。

◎ 最初にやらなくてはいけないのは代表を“日本化”させること。初心に帰って日本らしいサッカーをしようということだ。いかに持ち味を生かすかを考えている」

★・ジーコのチーム作りと試合運びへの最大クラスの皮肉に聞こえたならば、貴方は《正しいサッカーの見方が出来ると自信を持って良い》

 ジーコが作ったのはブラジルの亜流のスタイルだ。ヒディングは、日本を称して
《ブラジルの匂いがする》と言ったように、ブラジル化した、日本らしくないサッカーをしていたのだ。

 オシムは別の場所で、こうも言っている。《ドイツのマネをしてもドイツには勝てない》
 所詮、物まねは物まね・ミニチュアはミニチュア・亜流は亜流に過ぎないという事だ。このドイツという部分をブラジルという言葉に置き換えれば、ジーコの代表の根本的なチーム作りの間違いが浮き出てくるのだ。

◎・日本の持ち味とは
「すばらしい敏しょう性とアグレッシブさ、個々人の技術だ。
技術がまだチームのためになっていない。
今までの日本はスピードのあるチームではなかったと思う」

★・ジーコの志向した、スピードや敏捷性よりも、DFラインでゆっくりとボールを回しながら攻め込み、ジワジワと相手DFを崩していくスタイルは、完全に時代遅れなのだ。しかも技術は、チームの勝利の為ではなく、綺麗なパス回しを見せる事を最優先する為のものだった。

◎・-ワールドカップでの敗北をどう見た。

「逆に質問したい。みなさんが失望したとすれば、その前に状況を楽観視していたことになる。
その見方はどんな根拠に基づいていたのか。力以上の期待をすると失望することになる。現実的に考える必要がある」

★・根拠は、ベスト4を狙うというジーコの力強い言葉であろう。しかも対戦相手は、ラグビーの国・『オーストラリア』・人気も前評判も低い『クロアチア』と同グループだった。
でも、もしもだ、オーストラリアじゃなくて『ウルグアイ』・クロアチアじゃなくて『スウェーデン』だったら、悲観論が大勢を占めていたと思われる。
 そしてマスコミ各社の『黄金の世代』とか『史上最強』という言葉で判るように、選手のネームバリュー優先の報道と、98年フランス大会の時と同様、景気付けの為の『日本過大評価』にある。

★・非常に面白いではないか。就任式・契約調印直後のインタビューで、オシムは早くもジーコ流の継承者どころか、全く別の事や反対の事をやる人間だというのが判ってしまったのだ。
 

オシムは常識を言っただけだ

 Jリーグが再開して次期代表監督就任決定の『オシム』が、各クラブのゲームを観て回り始めた。

 マスコミ各社が予想通り「オシム語録」などといい始めたのには、笑ったというよりも頭が痛くなった。日本のサッカーマスコミは、本当にどうにかしている。

 代表選手選考の仕方に関して、オシムは「古い井戸があってちょっと水が残っている。それなのに、それを全部捨てて新しい井戸を掘ろうというのはよくない」と、得意の独特な言いまわしで考えを披露したとされているが、そんなのは常識であり、チーム編成のイロハである。そもそも一気に全選手を入れ替えるチーム編成方法というのは、極めて稀で、普通には有り得ない選手選考方法だ。

 要は、ベテランと中堅と若手のバランスの取れた編成を行なうだけであって、ドイツ大会でも日本以外の参加国がやっていたのを見れば判るように、別に驚く事でもないし、オシムだからやれる事でもない。オフトが来る以前の歴代の日本人代表監督だって、当たり前にやってた。

 前任者のジーコが、即戦力のベテラン主体の編成で、若手を一人も選ばなかったのが≪異常な方法だった≫に過ぎないのだ。異常者の下で取材したり、レクチャーを受けたりしていると、このような ≪イロハ≫ ≪常識≫などが理解できずに、大発見のように記事を書きたてる愚かな記者になってしまうのだ。

 これは、サッカーだけでなく、全ての団体競技のチーム編成に当てはまる事なのがわかるはずだ。だから、オシムに言われるまでわからなかったとか、勉強になったなどと言ってるジャーナリストは、≪バカを晒してる≫だけなんだ。

 4年後の事など全然考慮しないで、目先の勝利だけを追求したジーコと異なり、バランスの取れた編成をしてくれるはずだ。貴重な経験の場を不当に奪われた≪23歳以下の有望若手選手≫の早急な育成と、≪失われた4年間≫ を取り戻すために、多少は荒療治が必要とされるのは止むを得ないのだが、ベテランを全員切り捨てる必要は無いし、若手は一緒に実戦を体験する事で成長する部分がある。
 
 オシムが誰を残して、新戦力として誰をピックアップするかが大変に興味深いのだが、一つ注文をいわせてもらいたい。新戦力の若手は、《 今回、召集出来なかった欧州組みや、日程の都合で無理なJリーグ勢の穴埋めに使う為だけの召集にはしないで欲しい》
 最初のAマッチでのオシム采配に望むのは、それだけである。

川淵会長再選内定・最後の任期?

川淵会長の再選が内定した。
協会は≪就任時≫の70歳定年制を敷いているため≪最後の任期≫になるという説明がされているが、川淵会長は現在69歳・本年度中に70歳という高齢を迎える事になる。
 社会の常識で言えば、≪ 就任時69歳だが、今年中に70歳になるので勇退して後進に道を譲る≫ というパターンが多いのだが、そのような道を選択しなかったというわけだ。つまり、これは社会の常識を逸脱した決定だと受け止めてもらいたい。

 この結果、川淵会長は、≪2008年・72歳で任期満了で引退≫という事になるのだが、皆、本気で信じているのだろうか?確か、ジーコでW杯惨敗直後のマスコミ対応の中の話では、2010年まで(つまり4期8年という異例の長期政権)会長職を続けるという強い意思を表明したそうだが、さすがに世間の眼を気にしたのだろうか。
 
 マスコミ各社は、≪最後の任期・あと2年で辞める≫と報道したのを絶対に忘れないように、記録と記憶を確実にしておこう。もし川淵会長が後継者の人材不足や、まだやることがあり途中で投げ出したら無責任だ。などと発言して≪定年延長して更に1期2年続ける≫と会長の座に固執したら、どのような対応をするかが問われるのだ。

 川淵会長は、今後、自分に向けられる世間やサポーターの眼が厳しく容赦の無いものになるという事を前提にして、発言したり行動したりする覚悟をもつべきだろう。
 
 W杯を契機にして、それ以後にメディアに登場する川淵会長の表情は、明らかに憔悴したものであり、一気に老け込んでしまったように見える。Jリーグチェアマン時代のような精悍さは見る影も無く、色艶も悪く瞼が落ち窪み精彩の無い表情で、何か病んでいるのではないかというふうにも見える。
 これは会長職が激務だからではなく、陶酔しきったジーコで惨敗した事と、それ以後の自分に対する世間やサポーターの追求によるものであろう。

 今回、明確な川淵会長批判を行なった≪木村元彦≫≪宇都宮徹壱≫≪山内雄司≫といった各氏に対する今後の処遇について、多勢のサポーターが監視していると思ってもらいたい。

★・ともかく、これで2009年のW杯予選・2010年の南アフリカ本大会の時には、日本協会の会長は川淵氏ではない事は決定したのだ。



マテラッツイの暴言に関して

 ジダンの頭突き騒動は、更に問題が厄介な方向に発展しそうだ。英紙デーリー・スターは15日、イタリア代表DFマルコ・マテラッツィ(32)に対し、同国のプローディ首相が自らのSP(専属ボディーガード)をつけることを検討していると報じた。
 
 発言内容について、アルジェリア系でイスラム教徒であるジダンに対する差別的な表現である「テロリスト」も口にしたのではないか、という声も根強い。

 フランスメディアには、読唇術の専門家が強く「テロリスト」を主張していることを根拠に政治的、宗教的、民族的な問題に発展することをジダンが危ぐして隠しているのでは、という意見もある。その場合は、より深刻な脅迫による生命の危機につながる可能性もあるという。

 ある意味、自業自得ともいえよう。ラテン系の場合、相手を怒らせてリズムを狂わせる為に、このような挑発的な暴言を意図的に使う場合がある。

 リスクを犯してW杯優勝・世界一という栄誉を勝ち取ったのだから、その報いを覚悟するのもまた当然であろう。暴力というのは、殴ったり、蹴ったり、頭突きを入れたりだけではないのだ。言葉の暴力というのがあるのを忘れてはいけない。 
 
 皆さん、朝鮮や中国の人達が、いまだに戦争当時の事に対して、怨念を抱いていたり、在日朝鮮人の人達が《差別・虐め》等を問題にしてるのを見たり聞いたりして、どう思ってるかな?
 あれはね、≪ やった側は忘れても、やられた側は忘れない ≫という事なんだよ。それを、もう済んだ事は忘れろ、いつまでもグズグズ言うのは男らしくない等と、≪やった側が言ったら、怨念が増幅される≫ んだよ。

 同じサッカーファミリーなのに、相手の身体を傷つけるような暴力でないなら構わないのか。勝利の為ならば手段を選ばずでは、やがて相応の不幸な結果が訪れるのではないだろうか。
 言葉の暴力によって≪精神を傷つける≫のは、許されて良いのだろうか。言葉に対して言葉で対応するのが正しいといえるのだろうか。
 わが国では《口は災いの元》という諺がある。その一方で、《声の大きい者・口達者な者》が勝つという傾向があり、その際の《言葉の暴力》が野放しになる場合が目立つ。
 
 ゲーム中に、頭突きという暴力で対応したジダンは、確かに間違っていたといえるのだが、『言葉の暴力』を使った「マテラッツイ」は、自分の発言の重みと責任を自覚するべきなんだ。もし、本当に『テロリスト』と発言したならば、イスラム教徒のテロリストによって処刑される危険性を考慮してなかったとしたら、あまりにも軽率と言わざるを得ない。

サッカーの才能と能力の差を『言葉の暴力で挑発して』埋めるのでは、サッカーファミリの一員として恥ずかしい事である。

2006オールスターサッカー

 ここ数年、オールスターは観なかった。なぜか、所詮お祭りムードの顔見世イベントに過ぎない、プロ野球を真似た下らん興行に成り下がったからだ。

 しかし今年のオールスターは面白かったし、後半の途中までは観る価値のあるゲームだったと思う。終盤はだれちゃったけどね。

 Jリーグが再開するのでコンディション的には申し分なく、この蒸し暑さの中で両チームの選手は良く動いたのではないか。特にDFとMFを中心にアグレッシブなプレーが目立ったのが収穫と言える。

 ただ『巻』『我那覇』以外の日本人FWには失望した。W杯で惨敗した直後の大切なゲームと言う意味が全く判っていないようだった。オシムの御前試合なのだからアッピールしようとするよりも、ケガを恐れて今までの ≪お祭り興行≫ と同じ調子でプレーしていたようだ。
 『巻』は文句なしで代表にふさわしい内容だったし、我那覇は、まだ代表のレベルじゃないけど一生懸命アピールしようとした姿勢は充分に伝わってきた。このFWの組み合わせでは活きないのかも知れないので、一度代表で試しても面白いんじゃないか。

 他には『根本』『小林』といった才能がありながら、ジーコに無視された有望な若者が活躍したのが良かった。それに両サイドできる『内田』なんか、今は、間違いなく成長期だから使えば使うほどに伸びるはずだ。すでに現時点で『三都主』よりも数百段、優れたDFと評価して間違いない。W杯に連れて行けば良かった。
 長い間、日本の弱点と言われつづけたが、根本・内田・駒野・家長・レッズの相馬と、左サイドのBKが出来る人材がこんなに居るんだと皆が気が付いただろう。いまだに服部などと言ってるバカは居ないはずで、オシムが誰を選ぶか楽しみになってきた。

 W杯では ≪川淵の独断で決めたジーコの選んだ代表≫が、不様なゲーム内容で惨敗して大恥をかいたけど、今日は、積極的にロングシュートを打って、前線ではプレスもガンガン掛けてと、4年後に向けて選手の意気込みに関しては期待して良いと思う。

 こういうオールスターならば、来年も見たいものだ。

21日のオシム調印の役割とは?

WEBサッカーマニア・正論55[『オシムはジーコの流れを継ぐか』
おかげさまで大好評です。多大な賛同とお褒めの声を頂き、皆さんのお役に立てて良かったと思います。あそこで取り上げた20項目をチェックする事で、ジーコ流を継ぐ人材とかで、オシムを選んだと言う川淵会長の矛盾点を指摘出来て、またジーコの失敗を暗に認めたという解釈が可能となる。

 単なる皮肉やブラックジョークでないのは一目瞭然。実用的なチェック項目と批判のための資料として御活用ください14日に行なわれた技術委員会では、大変に驚いた事に、ジーコ采配の検証は行なわれないという異常な状況だったようだ。
そのような状況だからこそ、正論55は、安易で引用しやすい資料的価値としての役割が増大したといえよう。

 さて、川淵会長は、相変わらず策略を練っているようだ。
21日にオシム監督就任を理事会で承認後に、契約調印を公開で行なうという。
 
 さて、ここで『?』と感じる事がある。
21日の理事会というと、川淵会長の進退問題が問われる場にしないで、オシム監督正式誕生を世間とマスコミにアッピールする場にしようという腹積もりが見え見えではないか。
 おそらく、翌日22日の新聞各紙は『川淵会長留任の是非』など片隅に押しやられて、オシム調印報道一色で埋まると予想される。これで『川淵会長も次の2年間~4年間』南アフリカ大会まで万全となり、ホッと一安心するという筋書きかな。

 帰国会見での『オシム』失言で自身の責任・進退問題を封印したのと同じ手法のようではないか。

 7月に入ってからは、本来、広報担当が発表すれば良いと思える程度の事までも、わざわざ川淵会長自ら発表している。あれは、皆の前へ出て行って、各記者の様子と自分への態度を偵察するのと、批判出来ないように睨みを効かせるという二つの目的があると思う。

 こういう事を行なうのは典型的な独裁者の特徴だ。疑心暗鬼になっている権力者には良くみられる事だ。また小心者のそれでもある事を知っておこう。

FIFAランキング49位から学ぶ事

 FIFAが発表した新方式によるランキングで、日本は今までの18位から49位に急落した。

 トルシエ監督時代の01年コンフェデ杯準優勝、02年W杯ベスト16などの成績が対象から外れ、03、05年のコンフェデ杯と06年W杯という3度の世界大会でいずれも1次リーグ敗退を喫したジーコ監督時代の成績が100%反映された結果だという。

 今までのランキング方式が、実力を的確に反映したかどうか疑わしいかどうかという問題があるものの、この順位からハッキリ言えるのは、コンフェデとW杯での、ジーコ采配の結果と川淵会長の責任だという事だ。

 田嶋幸三技術委員長が「マッチメークしづらくなるかもしれない」と話すように、強化に欠かせない強豪国との親善試合を組みにくくなるという懸念があるが、そうだろうか?

 世の中には分相応という言葉がある。

 例えば、≪イングランド≫≪イタリア≫≪チェコ≫≪ドイツ≫等の親善試合で善戦して好ゲームを行なっても、それがどこまで経験や強化に繋がったのか非常に疑問だからだ。
 W杯本番では、≪オーストラリアの高さとパワー≫の前に逆転負け・クロアチアには決定的なチャンスを数多く作られて、やっと引き分ける惨状・≪ブラジルには遊ばれて惨敗≫
『オーストラリア』『クロアチア』のランクは何位だったのか! 単純にランクが上の相手と対戦して勝ったり善戦したからといって、本番でランクが下のチームからの勝利が約束されたわけではないのだ。
 
 昨年の東欧遠征を振り返ってみよう。≪一軍半のウクライナの厳しいプレスと速いボール回し≫の前に完敗・≪ラトビアのパワープレー≫の前に防戦一方で、かろうじて引き分けた。
 ここから何を学ぶ事が出来るかというと、必ずしも世界・トップ10に入るようなレベルの強豪国でなくても、日本にとっては十分に役立つ相手が存在する事だ。
 
 実力のかけ離れた相手との、半分興行みたいなゲームで善戦するよりも、戦力が拮抗した相手や苦手なスタイルの相手と勝負のかかったゲームをしたほうが良いとは思わないか。
 W杯が終わった今、振り返れば『ラトビア』戦の反省や検証などが対オーストラリア戦でも有効だった可能性がある。

『ブラジル』や『アルゼンチン』『イングランド』等と対戦と聞くと、サポーターも楽しみかも知れないが、分不相応な相手とのマッチメークよりも、ランキングに関係なく、スター選手の有無なども関係なく、分相応の相手を選ぶべきだ。

 強豪国との対戦も強化には欠かせない面もあるが、目的や主旨を明確にして欲しい。ジーコの時は、ただ目先のゲームに勝つ事しか考えていない采配で、対戦した各国の親善試合とW杯本番では、別のチームとしか思えない変貌を見せられたら、本当に強化に役立ったとは信じられないのだ。


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どうした?ストイコビッチ就任?

 非常に興味深いニュースが入ってきた。ただし、ジダンの頭突きの事ではなくて、代表スタッフのコーチ人事に関してだ。
 
 オシムが指揮するA代表のコーチ陣が、全員日本人で固められることになった。また、GKコーチについては田嶋委員長が「日本の弱点でもあるし、外国人を招へいしてみてはどうか」と提案したが、川淵キャプテンによればオシム監督は「今年いっぱいは日本人でいい」と答えたという。

なぜ、興味深いのかというと、川淵失言の直後の次期代表監督の一連の騒動を思い出してもらいたい。その中で注目するのは以下の点である。

 ストイコビッチに対して日本協会が監督候補としてオファーを出していた事を忘れてはいない。
 
 川淵会長は、オシム監督がストイコビッチのスタッフ入りを希望した場合は「問題なく認める」という。また、時にはオシムが総監督的立場になるとも述べたとされている。
 ストイコビッチに近い別の関係者は、当面は代表の監督ではなくチーム強化を統括する立場に就くよう要請されたと明らかにした。

 最近のオシムと田嶋委員長の交渉過程の中で、オシムは『コーチスタッフは日本人で良い。人選を任せるので推薦して欲しいような発言をしているのだ』
 今年いっぱいは日本人で良いというのは、全部のスタッフでは無くて、あくまでもGKコーチであると解釈出来る。

 これらの発言から、オシム本人が≪ストイコビッチをコーチに希望≫などしていないのが判った。では一体誰が希望したのか?
 川淵会長が話して、また日本協会が要請したという、オシムが総監督・ストイコビッチが≪当面はチーム強化を統括する立場≫などと言う構想が、どこにも出てこないのは、どういう事なのだ。

 まだコーチングスタッフの人事は流動的なようだが、もしストイコビッチが選ばれたならば、それは日本協会と川淵会長の強い希望と判断しても良いのではないか。
 
 そして次のような事がポイントになる。
田嶋委員長がリストアップした候補者の中に『ストイコビッチ』の名前があったのかどうか?
 もし無かったのに、監督要請のオファーを出したのならば、これはもう、≪ジーコ≫選任の愚行を再度繰り返した事になるのだ。もしそうだったら、大変な事になると思ってもらいたい。
 これは川淵会長には失礼な事で申し訳ないが、定期的に精神状態を検査した方が良いのではないだろうか。これは侮辱や悪意ではなく、川淵会長の健康状態を心配した上での提案と受け取ってもらいたい。
 
 絶対にあり得ない事なんだよ!
ジーコを鶴の一声で決めてしまい、批判に晒されても馬の耳に念仏で、W杯本番では明らかに失敗したのに、次の監督候補も≪自分の意見を押し通して、監督としての実績が ゼロ のストイコビッチを入れるなんて、このような判断は正常な感覚では起こりえないし、また理解できないものである。


ドイツ大会2006・決勝戦を見て感じた事

 イタリア対フランスの決勝戦は期待通りのハイレベルな1戦となり、観る価値のあるゲームだった。

 フランスは前回大会の不調と今大会のグループリーグでの内容から「決定力不足」という評価が定着していたが、この決勝では、なかなか見応えのある攻めを展開したし、30歳以上のベテラン選手が多く、守備の軸が「テュラム」攻撃の軸が「ジダン」と、98年のフランス大会の攻守の軸が、今回も重要な存在だった事で、チームの成熟度という点で高かった。

 フランスは「ジダン」「アンリ」「マルーダ」の3人の個人技とコンビネーションによる攻めを組み立てて、チャンスを作り、後半と延長を押し気味に進めたのだが、強固な守備を誇るイタリアのDF陣との攻防は面白かった。おそらく他の国だったら防ぎきれずに大敗したはずだ。準決勝に続き、この決勝ではフランスの底力を感じた。
 
 イタリアは守備の強さが強調されたが、過去のカテナチオではなく、浅いDFラインを敷き、中盤では激しく積極的に潰すという守り方で、守備的というよりは守備を大切にするゲーム運びとチーム戦術を執ったと言うべきだろう。そして、これは他の国でも同様の傾向であり、今大会が、チーム作りと守備の考え方に関して、新しい方向性が出て来て、それが具現化された大会と位置付けられるかもしれない。
 この決勝戦では、イタリアのチャンスは、ほとんどがセットプレーからだったが、それはフランスの守備が良かった為に、流れの中からは、相手に決定的なチャンスを作らせ無かったという証明である。

 両チームとも4-2-3-1というシステムだったが、4BKというのは、両サイドのスペースを与えない為のものであって、ジーコが志向した積極的な攻撃参加を狙ったものではない。
 また中盤を分厚くして攻めに出たときには3トップに近い形を執り、守備に回った時、特にカウンターアタックを防ぎ、早めのチェックを行ない中盤で潰す為に、MF陣には多大な運動量が要求される展開になるわけで、各国とも今後のチーム編成と選手起用にも大きく影響してくるだろう。

 ジダンが退場になったのは残念だが、最後のゲームがW杯の決勝戦で花道を飾る事が出来なかったのは、世の中巧く行かないものだという教訓として受け止めれば良いのではないか。

ドイツのお陰で面白かった3位決定戦

 ドイツ対ポルトガルの3位決定戦は面白かった。前回の時と同様に、地元が出るとやっぱり盛り上がり方が違う。

 ドイツが決勝進出を逃したものの、真面目に3位を狙ってゲームをしたのが良かった。それに国民も決勝に出られないならば、3位でも良いから勝って欲しいと言う熱い期待が強く感じられた。ポルトガルは準決勝で消耗しちゃったみたいだったのが残念で明らかに精彩が無かった。
 
 2得点とオウンゴールを呼ぶFKを見せた「シュバインシュタイガー」は凄かった。まだ21歳で、大会開始前後よりも格段に巧くなっているのが判る。この前、書いたとおり、若者と言うのは、このようなハイレベルのゲームや大会で起用される事で経験を積み、大会期間中にも成長するんだと言う典型的な例として記憶に残しておいたら良いと思う。
 ドイツの若手選手は、攻撃参加したり、あるいはシュートする時は、本当に大胆に思い切って出てくるのが印象的なのだが、もう、この時点で日本の同年代の若手とは、差がついてしまったという事を意味するわけで、これから追いつくのは大変だよ。

 過去の大会では、3位決定戦というと、ほとんど消化試合になってしまって、あまり面白いゲームにはならない事が多かった。これは当然で、優勝候補と期待されたチームは、準決勝で負けた時点で選手のモチベーションが低下してしまう。
 また、力不足のチームは、準決勝で燃え尽きてしまって良いパフォーマンスを見せる事が出来ない。それらに加えて、各選手達は大会終了後には、ヨーロッパ各国のシーズン開幕に備えて、休養と、それに続く練習を必要としている。
 
 例外として3位決定戦でもそれまでと同じように一生懸命頑張ったのが、社会主義国家時代の頃の東欧勢だった。理由は、現役を引退したあとで貰える年金の額が違うからだと云われているけどね。
 
 だから3位決定戦なんか辞めれば良いのではという提案も時々出るんだけど、これは結果論になっちゃうけど、結局、どのチームが残るかで、面白いか、つまらないか、という話になると思う。

 

川淵会長の愛人とお金の問題に関する見方

川淵会長の愛人とお金を巡る問題が週刊誌や夕刊紙で取り上げられている。この問題については次のように考えてみてはどうだろう。

 町工場や中小企業の社長が愛人を作ったり、従業員に手を出したり、不倫関係を公にされても、マスコミが騒ぐ事はまずない。また会社の利益を自分の蓄財に組み込むなどもよくある事だが、これもまた大きく問題になる事も少ない。

 特に自分が一代で築いた場合など、実質独裁者のようなもので外部からとやかく言われる筋合いではないと開き直るケースも出てくるのが世の常である。
 この場合は≪会社=社長自身≫のようなものだからだ。

 しかし、大企業のトップや政財界・官公庁の要職についている人物が同様の事を行なうとマスコミは大きく取り上げて、≪公私混同≫が問題視される。なぜならば、社会全般への影響力の大きさが異なるからだ。

 低迷していたサッカー界のプロ化を成功させて、マーチャンダイジングを取り入れて財政状況を好転させた功績は川淵会長の手腕に寄るところが大きいのは事実である。その点については最大の功労者としての評価がされるのは当然である。

 しかし、その功績と愛人や金の流用疑惑とは切り離して考えなければいけない。≪功労者だから倫理道徳に反する行為を行なっても容認されるなどという考えや、そのような形で川淵会長を擁護するのは間違っている≫という事を大前提としてもっていなければならない。

 サッカーが盛んになり大衆化し、世間やマスコミの関心を集めるようになった結果、一般大衆や青少年の育成に与える影響力が大幅に増したのである。

 それに加えて、川淵会長ご自身がメディアに登場して著名人の仲間入りを果たして、全国各地で講演会を開いたり、各メディアにおいて≪道徳教育とか≫スポーツの大切さや意義を説いているという現実がある。つまり、川淵会長の地位・存在・社会的な役割が、すでに≪公人≫と言っても良い立場にあるのだ。
 だから、この愛人とお金の問題は、個人のプライバシーとか、サッカー界内部の問題という枠を完全に越えていると受け取るのが自然だ。

 今月21日理事会が開かれて、正式に会長と協会人事が決定される事になる。今のままの流れで行けば、川淵会長留任~定年延長という形で決着がつくだろう。

 しかし。その結果は≪川淵氏の人生≫と≪日本協会&日本サッカー界の歴史≫の汚点として記憶され、また将来の歴史的評価が下されるのは確実である。

準決勝から学ぶ事

 準決勝の2ゲームは本当に面白かった。しかもハイレベルで参考になる事も多く見応えのある内容だった。
 
 ドイツ対イタリアは、イタリアの完勝で順当な結果だった。終わってみれば、ドイツがよく90分間、持ちこたえたと評価して良いと思う。後半にペースを掴んだ時間帯に得点出来なかった時点で勝負ありで、前半と延長戦は、ほぼイタリアの手の内でゲームが進められており、特にドイツの若手攻撃陣はイタリアの守備陣に、格の違いを見せ付けられただけだった。
 イタリアの守備が強いのは昔からの事だから別に驚く事じゃないが、今大会は高い位置からアプローチを仕掛けてくるのと、汚いファウルが激減したのが特徴だ。汚さを控えても、激しさとずる賢さを消さずに、対戦相手を封じこめる。
 そういう守り方をして勝ち抜くことが出来るようになったという事は、イタリアの守備の戦術が更に発展していると判断してよいのではないか。

 イタリアが優勝したらMVPはGKの「ブフォン」かCBの「カンナバロ」で決まりだと思う。

「フランス対ポルトガル」も、フランスの守備の強さが光ったゲームで、このゲームはゴール前の決定的なシーンやシュートが少なくて、ちょっと物足りなさを感じた人も多かったのではないかと思うが、実は、それだけ両チームの守備が良かった事の裏返しだと思って欲しい。
 一対一で相手を潰す。相手が手強くて、それが苦しかったらグループで守る。守備というのは、ボールを奪う事だけではなく、思うようにプレーさせないとか、長所を消してしまい、相手をイライラさせるのも守備だというのを実戦で見せてくれたのが、このフランスだ。

 フランスが優勝したらMVPは「ジダン」か、DF陣を統率した「テュラム」の役割は間違いなくMVP級なんだが、「ジダン」の最後のゲームというのがチーム全体に良い方向に現れて、神がかり的な勝ち方をしてきているなという印象が強いので、このままの流れでいって、フランスが勝つと予想するがどう出るかな?

 とにかく、準決勝に進んだ4チームは、全て守備が強いという事(例えば、ポルトガルはハードだったし、ドイツはラウンド16以降に修正してきた)と、選手の起用法・交代のタイミングに誰を出すかという事が勝敗を決定付ける上で重要な要素だったのも大きな特徴だったわけで、そういう点が非常に参考になり、あるいは勉強になったのが、今大会の教訓である。

 守備を軽視して、メンバーチェンジが疑問符付きっ放しの「ジーコ」では、≪ 目標はベスト4 ≫など、はるかな夢物語にすぎなかったのが判ろう。

引退宣言の中田ヒデ・判断を尊重しよう

 中田ヒデ引退宣言にはビックリした人、ガッカリした人、中には喜んだ人?がいただろうけど、いかにも中田ヒデらしい、「引退の仕方」だった。
 
 まだまだやれるという段階で身を引くというのは、ファンからしたら、「え~何でだ~!!!」という思いがいっぱいだと思う。だから、こういう考え方をしたらどうだろう。

 30代半ば~後半までやって、ボロボロになるまで続けて、心無いサポーターや、全盛期の華やかな頃を知らない新しいサポーターから、野次られて、笑われて、お荷物扱いされて「やっと引退してくれたよ、ア~これで助かった!!明日から勝てるようになったぞ!!」なんてサポーターや同僚から陰口を言われて辞めていくのよりも、ず~っと良い引退の仕方じゃないかな。
 「凄かった・華やかだった頃のイメージだけを持たれて、栄光と名声だけを残して引退する」そういう「生き方」も悪いとは思わない。それこそ、個人の考え方によって違ってくるし、最終的に自分の意志で判断して決める事だ。

中田ヒデがサッカー界の枠を越えたレベルで、惜しまれて辞めていくのに対して、世間一般からまでも、「まだ辞めないのか」と酷評されながらも、権力の座に居座る誰かさんとは大きな差がある。

《 これでまた株が下がったよ、川淵さん!》
 
 注意しないといけないのは、これからは拙いゲームがあっても「中田ヒデ」という無いものねだりをしない事だ。どこまでも中田ヒデを支持するならば、これは当然の事で、次の世界で成功する事ように見守ってあげようじゃないか。

ベスト4決定

 W杯・準々決勝2ゲームとも見応えがあった。ブラジルとイングランドのファンには、欲求不満で残念な結果だったろうけど、ベスト4に残ったチームを見れば、どうしようもないチームはなく、充分に楽しませてくれそうだ。

イングランド優勝と予想していた自分にとって、まさに悪夢の退場劇だった。ちょっと一発退場というのは厳しすぎるんじゃなかろうか。偶然踏んづけちゃったようにしか見えないのに----それに、あのPK戦・素直に蹴りすぎる。踏み切り足の歩行に綺麗にキックしてるように見えたけど、あれじゃ~GKはウラを読まずに、そのままセーブすれば良いんだから止められて当然。次回からはPKの練習をしっかりとやる事。

 ポルトガルの監督が《厳しい規律を要求する》フェリッペというのが素晴らしい。自由だ・自主性だ~と言った失敗者「ジーコ」と対極に位置するような監督だ。マスコミは、失敗者のジーコを弁護するよりも、こういう成功者の姿を正当に評価する方に力を注いで欲しいと思う。
 
フランスは《ジダン》の狂い咲きが本当になっちゃった。今度か最後のW杯という事で、燃え尽きちゃっても構わないくらいの気持ちで、手抜きせずに動けるだけ動くという姿勢が伝わってくる。ポルトガルのフィーゴもそうだけど、こういうベテランの頑張る姿をすぐ傍で接して、若い選手が育つんだ。

 昨日の予想でも書いたけど、ブラジルもやっぱりコンディションが悪かったようだ。シュートが枠に行かなかったのは、フランスDFのプレッシャーもあったけど、ゴール前では身体のバランスを崩してる状態でプレーしてた場面もあったのが印象的で、終盤は焦りも加わり、やりたいことが出来ずに終わったという事だ。
 でもこれで、欧州で開催されるW杯は、南米勢は優勝するのが難しいと更に強調されそうだ。今回のブラジルが負けたってのは、相当ショッキングだと思う。

 

準々決勝の予想・Ⅱ

 昨日はイタリアの完勝もありうるという予想は的中したけど、ドイツのPK勝ちは、ちょっと予想外だった。ペケルマンの采配に関しては、GKの負傷交替という不測の事態による不運もあったという見方が出来るが、そういう時にどのように対処するかが問われるという事だ。

 さて「イングランド対ポルトガル」予想はイングランドの勝ちにしてるけど、ポルトガルをどう評価するかだ。オランダ戦では、カード連発の激しい肉弾戦に負けなかったので、イングランドが相手でも通用する可能性が高いだろうが「相性の良いオランダだったから」という点を割り引いて評価するべきだろう。ポルトガルが勝つとしたら、その経験豊富で老獪なベテランが、若手の多いイングランドを「経験と駆け引き」の差で翻弄するというパターンに持ち込んだときだと思う。
 ただ対オランダ戦の結果、ポルトガルはプレーが荒いという印象を審判団に持たれているようだと、ファウルが命取りになる展開も充分にあるんじゃないか。その時は「ベッカム」のFKが勝負を決めるかも。

「ブラジル対フランス」は、普通に考えればブラジルの圧勝だろう。フランスの対スペイン戦の勝利は、スペインが舐めてかかっていたように見えるんだが、どうでしょうか?自分達が絶対優位にあると思っていたので、フランスの意外な粘り強さにあって、最後までリズムに乗れなくて、ずるずるっといっちゃったように思う。
 ブラジルは対日本戦で楽をしすぎたので、その反動で「ガーナ」に苦戦したわけで、今回は気を引き締めてゲームに臨めるはずだ。ちょっと気がかりなのが、対日本戦を除いて、後のゲームは、コンディションが良くない事で、負ける要因になるかもしれない。もっとも、フランスが勝つとしたら「ジダン」の狂い咲きを期待するしかないでしょう。

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