オシムのA代表と反町のU−21代表の最初のゲームが、いよいよ来週に迫ったが、ハッキリ言ってあまり期待しないほうが良い。なぜかと言うと準備期間が短すぎるからだ。
オシムが、この時期の対戦に難色を示したのは当然で、両ゲームとも明らかに興行優先の日程と思われても仕方が無い。監督就任が正式決定する前にゲームが組まれてしまい、しかも川淵退陣要求の眼を逸らすのが目的ではないかとも見えるような発表の時期と仕方だった。
7日に行なわれるU-21の対中国戦は完敗しても不思議ではない。北京五輪に向けて強化に励む相手とアウェイでの対戦・そして日本側は、伝えられているように《調整ではなく強化のための走力に重点を置いた》相当なハードトレーニングを行なっている事などを考慮すれば、いくらシーズン中とはいえ、コンディショニングという点で心配だし、まだ選手達と反町の間のコミュニケーションと戦術的な方向性の相互理解の面で不安を感じる。
中国選手の情報収集と、日本ではベストとはいえない状態の中で、誰がどの程度出来るのかの見極めを行なえるのが注目点か。
9日のA代表の対トリニダード・トバゴ戦は、考え方によっては、一週間後の16日に行なわれるアジアカップ予選の対イエメン戦の為に、調整と準備を兼ねたテストマッチという見方もできるのだが、最大の疑問は、なぜトリニダード・トバゴなのかという事だ・マッチメイクの意図と目的が全く判らない。そもそも、この時期にまともなメンバー編成で来日するのだろうか?
4日のメンバー発表が楽しみだが、W杯に出場した国内組み中心に、新しい顔ぶれが何人か加わった即席のチームが編成されるのは間違いない。ジーコの時とは大夫試合運びが変わっても不思議ではないが、その場合、従来のメンバーが≪オシムイズム≫を理解出来ていないだろうから、千葉で実際にオシム采配を体験した選手が軸になる可能性もある。このゲームは消化試合のようなもの程度に考えても良いのではないだろうか。あえて注目点を探せば、現元の千葉所属以外の選手の動きと、オシムがどれだけ自分の色を出せるかだ。
アジアカップの日程はすでに判っているのだから、ジーコの次の監督正式決定も当然、早めにするべきだったし、それが無理ならば暫定的に『コーチ』か、U-23の監督に采配を執らせるという方法もあったのだが、皆さんご存知のように、日本人コーチを加えてなかったという《ツケ》をここで払う事になったのである。

