さっき終了したU−21の対韓国戦だ。《黄金世代》という触れ込みの韓国に対して、実質2軍の日本のU−21代表が、アウェイで1−1の引き分けという結果だったからだ。
最初に今回の遠征メンバーを見た時、そして欠場の交替メンバーを選出しないと聞かされた時にも、反町は、随分と無謀な選択をする。つまり、負けを覚悟で多くの選手に経験を積ませて底上げを計る事を優先する。これは一種の冒険ではないかと思った。なにしろ相手の韓国は、この世代のチームでは史上最強で、しかもアウェイゲームだ。
2軍という評価のされ方をして不快感や屈辱を感じる選手が、もし居たとしたら、実戦でその評価を見返す働きをすれば良いだけで、それが本当のプロフェッショナルである。このゲームは、選手生活の全盛期における貴重な一戦じゃないんだから、そこまで深刻に受け止める必要は無いのだ。
勘違いしてはいけない。この年代で代表に選ばれて地位を確固たるものにするのは、Jリーグでの活躍だけではなく、国際試合で通用する可能性や将来性や素質が重要視されるという事だ。
2軍扱いされてプライドが傷つくとか悔しいと感じたら、反町を見返してやろうというガッツを見せて這い上がり、のし上がって行くべきだろう。≪トップレベルの地位を築いていない≫21歳以下の若者ならば、そういった意気込みと志の高さを持ちチャレンジして欲しい。
さて、今日のゲームだが、前半の日本は好守ともにほとんど良いところが無く、【攻めは得点チャンスなし】【守備は韓国のSHミスと判断ミスに救われる】という惨状だった。
後半に入って、韓国は立ち上がりこそ猛烈に攻め込んだものの、その後は、ペースダウンしてプレスが効かなくなり、16分以降は、むしろゲームの主導権を握ったのは日本の方だった。GK「松井」の好守と、ポストやバーに助けられるという幸運も加わり、決定的なチャンスは韓国の方が多かったものの内容的には悪くは無かった。
注目すべき点は、2軍扱いで、しかも急造編成のチームにも関わらず、これだけ戦えたという事だ。前半と後半では別のチームみたいだったが、今回のメンバーの適応力の高さと日本の若手のレベルの高さ、そして選手層の厚さを示したと評価したい。
得点した時間帯の流れるようなパスワークとコンビネーションは素晴らしかったではないか。韓国のプレスが効かなくなったからだという見方もあるだろうが、たぶん、A代表との合同合宿の疲労と前半のオーバーペースが原因と思われる。しかし、日本側も土曜日にJリーグがあって、急造編成のチームだったのだから、評価を下げる理由にはならないのだ。
問題点を指摘すれば、二人のCBの対応の拙さと、本田と細貝が相手の速さと強さに苦戦してたけど、次からこの経験が生かされれば良いだけだ。
ライバルである対韓国戦の勝利という事だけでいえば、ゲーム前までは、掛けに等しい冒険だったが、終わってみれば結果的にも内容的にも成果を上げた。
あるいは、アジア大会と北京五輪予選に向けた単なるテストマッチの一つの準備試合に過ぎないと位置付けたならば、戦力の底上げと厚い選手層の構築という点では見事な成功と評価したい。
したがって反町は今回の賭けに勝ったといって良いだろう。
これで、韓国は次は絶対に勝ちに来るだろうから、次の対戦となる21日のゲームは激戦になるかもしれない。もっとハイレベルで激しい内容になるのではないか。
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