3位決定戦で「韓国」に屈辱的な内容でPK方式に持ち込まれて4位となってしまい、サウジ戦に続き新たな課題を残しただけの結果に終わり、誠に後味の悪い幕切れになってしまった。
今回のアジアカップで明らかになったのは、一部のメディアに報じられた「日本サッカーの限界」のようなものではなく、「オシムの限界」が見えたような気がする。ただ、オシムが現時点での最高と信じて執った采配なのか、それとも今後2010年の南アに向けて更に進歩させるための構想があるのかが定かではないので、しばらく様子を見るべきかも知れない。
なぜならば、記者インタビューを見たり読んだりすれば一目瞭然で、《本音を言わない≫からで、マスコミに表面化した部分を全面的に信じて受け入れる等ありえず、それだけで判断して結論付けたりするのも不可能な人物だからだ。
しかしそういった点を考慮しても、今大会の際立った特徴として「オシムの采配の大半が裏目に出た」のと、「アジアの事を知らない監督だった」という事に注目が集まってしまう。
オシムが育てた「現元千葉勢」が代表チームの足を引っ張りブレーキを掛けまくった点を、どう評価&反省して修正していくかが問われる。それは以下の通りである。
1・本来、ボランチでありCBではない「阿部」は、ベトナム戦を除き、残りの全ての失点に絡んだ事。
2・「山岸」はカタール戦・韓国戦と不甲斐無いプレーの連続で貢献出来ず、特にボールを持った時に何も出来なかった。交替でベンチに引っ込んでからの方が、攻めの展開が良くなったのは印象的であった。
3・「羽生」はゲームの勝敗の分岐点になるような非常に重要な場面でミスを繰り返した事・
4・「巻」は、ここまでの代表チームや今シーズンのJリーグでのプレーどうり、【やっぱり巻だった】事。
トーナメントに入ってからの3戦の全てが、ほぼ似たようなシチュエーションで進み、日本の特徴も弱点も、そしてメンバーチェンジに顕著にみられたオシム采配も、焼き写しのような展開になってしまった所から、「オシムの限界」という懸念が生まれてくる。2010年の南アに向けた通過点と好意的にとらえたいのだが、選手の起用法も戦術も『修正⇒学習能力⇒発展』といった姿が見られなかったのが不安要因となっているのだ。
サウジ戦での敗戦でも好意的に評価したのだが、この韓国戦では、一人少ない相手に対して何も手を打たなかったのと、メンバーチェンジが遅すぎるのと、拙攻の連発に対しては、辛口評価はやむを得ない。
「アジアを知らなさすぎる」のはアジアカップの一次予選の頃に露呈しており、今大会も同じだった。アジア地域は広くて、高温多湿や高度差や習慣や交通インフラやスタジアムやピッチ状態などで、多種多様な変化のある地域だったのを知らなかったのだから。旧ユーゴスラビア以外、例えば欧州以外の地域で代表監督の采配を振るい、公式大会の指揮を執り成果を残しただろうか?
また次の不安が出てきた。どうも勝負運が貧しい監督じゃないのか?
「面白いサッカー・楽しいサッカー・常に攻めるサッカー」これらを忠実に実行できたから勝利〜タイトル獲得とならないのが勝負事である。
幸いな事にU−20には才能豊かな若手が出てきているし、五輪候補にも素材は揃っているのだから、今年の残りのゲームと年が明けて来年の強化合宿にどのようなメンバーを集めるかを興味深く見たい。もしそれら一連の流れの中で、再び「山岸」「羽生」「巻」「加地」が召集されるようならば、出来るだけ早い時期に「オシムの見極めを」行い、決断を下すべきと考える。彼らに変えて「水野」「家永」「森島」等が積極的に起用されても不思議だとは思わない。

