オシムが脳梗塞で倒れたが普通に考えれば監督業務の継続は不可能だろう。そこで重要なのが後継監督の人選だが、マスコミ各社は次期監督の推測や記者の個人的な願望を書いている。
「岡田」とか「西野」という報道には首を傾げるというか、何というか、ただ唖然とするしかない。なぜならば、その一方でオシムイズムの継続などとも報じていると、これを書いた記者は本当にサッカー担当なのだろうかという不愉快な思いが強くなる。
オシムの後継という点で考えれば「岡田」は絶対に無いだろう。フランス大会の予選の時に引き継ぎ代理の大役を果たしたかのように見えるが、岡田は部外者ではなくてコーチだったから順送りに就任しただけだ。特に短期的にチームを強くしたわけではなく、あの時は加茂監督の采配が拙かっただけで岡田采配が優れたとは言えない。あれを実績と言うならば、サッカーを知らないど素人だ。実績を言うならば、本大会での「ジャマイカ戦を除いた2ゲーム」での采配を適切として評価するべきだ。しかも皆が判っているようにオシムの推進するスタイルとは全然異なるのだから、岡田が監督になったらまた一からやり直しになる。
西野の場合はガンバの監督として契約更新の意向だし、そもそもJリーグの監督を協会が引き抜くというのは、所属クラブにとっては大問題になるのは「オシム就任」の時の一連の騒動で、十分に認識がされているではないか。契約が切れて継続の意思が無く、フリーになる可能性が強いのなら構わないが、そうでなければまた騒動に発展するだろう。
そう考えれば、このように報じた記者はオシム就任の時の騒動を真剣に考えていないという事になる。あの時の千葉のサポーターが味わった怒りと不愉快な悲しい想いを、またほかのクラブのサポーターにも求めるという事じゃないか。そういう眼で見れば、この記者はサポーターの敵のようなものだ。
オシムの戦術を受け継ぐならば、当面は現在のコーチングスタッフが引き継ぐのが順当ではないか。もし外国人監督にするならば、就任時期が問題となる。普通に考えれば強敵と対戦する最終予選の前が良いだろうし、そこまで暫定スタッフで戦い続ける事に不安を感じるならば、早い方が好ましい。もしオシムと極端な違いが無ければ年明けの一月までに決めた方が良い。遅い場合は本大会の出場権を得られてからでも構わない。このケースも悪くはなく予選は勝ち抜いたが本番は別の人事で行くという選択をするだけで、せっかく予選を勝ち抜いたのにと思う人もいるだろうが、勝負事の人事というのはそのような感傷や思い入れは絶対に受け入れてはいけない。だから暫定スタッフならば大きな問題は無いから、そういった方法もあるのを知っておいた方が良い。
もちろん、そういった一連の監督やコーチの人事の選定と、その結果に対する責任は協会にあるのは言うまでもない。

