脳梗塞で倒れたオシムに代わり、日本代表の次期監督に「岡田」がほぼ決定したようだが、これは日本協会が路線変更を決めたと解釈しても良いのではないか。
自分は「岡田は絶対に無い」と判断した理由は、岡田のスタイルはオシムが進めてきたスタイルの踏襲とは異なるからだ。オシムが行ってきたスタイルやチーム作りは基本的に欧州スタイルであって、オシム独特の異端路線ではないから、一からチーム作りをする時間的余裕など考慮する必要はほとんど無い。オシムの作った土台に肉付けして、それから少し自分の色を出せば良い。だから後任に欧州から人材を招聘しても大きな転換にはならないはずだ。
技術委員会は他にも理由として以下の4点を挙げている
1・国内のサッカーを熟知している事
2・加茂更迭後の采配でW杯出場権を獲得した事
3・W杯本大会で指揮を執った事
4・Jリーグでタイトルを獲得した実績がある事
一見、成程と納得するかも知れないが、よく考えて欲しい。オシムサッカーの踏襲とか継承などが理由として上がっていないばかりかどれをとっても共通性が無く、全く無縁の理由なのだ。オシムと岡田の共通点など何も指摘されていないではないか。外人監督と交渉したりチーム作りを行う時間が無いというが、現在のアジアにおける日本の位置と予選で対戦する相手「バーレーン・オマーン・タイ」の3カ国との力関係を考慮すれば、本格的な戦いは最終予選からになるという見通しを持つべきである。予選が始まるのは来年早々だが、日本にとっての本当の予選は最終予選と解釈すればチームを熟成させるまでの時間的な余裕はある。
最終予選までは「反町」を含めた現在のコーチングスタッフのトロイカ体制で乗り切る方法もあるし、Jリーグで采配を振るった実績のある外国人指導者の中から選考しても良いだろう。例えば現時点で「ブッフバルト」が身体が空いたではないか。
兼ねてから川淵会長は「日本人監督」へのこだわりがあったというし、上がってくる名前は「岡田」「西野」と、いずれも早大の後輩である。早大の後輩ではないオシムは自分の言う事を聞かないし、思い通りに動かない厄介者だった。またオシムが就任してからの視聴率と観客動員の低迷ぶりに不満を感じていたのは間違いないだろう。
したがって岡田就任という人事はオシム路線の終焉を意味すると考えざるをえないのだ。

