オジェックの解任に関して、スポーツ紙の報道の仕方と「田嶋専務理事」の発言について、サポーターの間に誤解が生じる恐れがあるので、ストレートに受け取らないで次のような見方も必要だ。
今朝の日刊スポーツは、一面で「選手が斬った」という見出しを付けている。他の新聞も「選手の要望が通って、オジェックをクビにした」という論調が見られる。あるいは「規律重視のオジェック」に対して「エンゲルスは対話路線」で逆の対応をするかのように書いているが「規律と対話」は相反する指導方針ではない。「選手と距離を置く」と「対話路線」ならば対極の立場になるが、なぜ「規律」と「対話」を全く逆のように報じるのだろうか。エンゲルスは「規律は必要ない」とか「ピッチでは自分勝手にやって良い」等と一言も言ってない。戦術を教えない、練習しないオジェックの方が、ある意味、自由奔放だったという解釈も出来てしまう。
また、田嶋専務理事の発言として「ひどいな。たった2試合だよ。選手(の意見)に流されるのはよくない。選手だって一枚岩じゃないんだから」とクラブ首脳陣の下した決断を理解しかねる様子。と報じられている。この発言が全部だったのか、あるいは一部だけを取り上げて記事にしたのかは判らないが、あまりにも短絡過ぎる。
「選手が斬った」というが正確ではない。なぜならば、昨年シーズン中にオジェックに造反&批判した二人がどうなったか。「ワシントン」をクビにしたし、今シーズン開幕前には「小野」を放出した事を前提にして論評するべきである。
つまり、浦和のフロントは、まず監督批判を露骨に行った選手二人を「先に斬った」と認識しよう。前に記事を書いたけども、監督と選手が対立した時に、選手側の言い分がまかり通っていたら、規律が無くなり指揮系統がメチャクチャになってしまい、浦和レッズが「第二の読売ヴェルディ」になってしまう危険性があったという事も覚えておいて欲しい。 そしてシーズンが開幕しても ≪昨シーズン終盤の悪い雰囲気が続いていた≫そこで、≪次の策として今度は監督を斬った≫というわけだ。
このように一連の流れを見ていけば、浦和のフロントの対応は順序どおりの判断で理にかなっているのが判ったと思う。だから、田嶋専務理事の発言のように開幕からたった2試合でクビにしたのではなく、昨シーズンからの積み重ねを評価して判断したのだ。
【 選手は監督の指示に従う 】⇒ 【その結果に対する最終的な責任は監督にある 】 ⇒ 【 監督の采配が適切かどうかを判断するのは選手ではなくフロント 】 ⇒ 【 選手や監督の去就に関してはフロントが決定権を持っている 】
そういう点で田嶋専務理事の「選手に流されるのは良くない」という発言は正論ではあるが、ここまでの全体の流れを見た上で発言するべきだったと思う。ただし自分は「田嶋専務理事」と「オジェック」が親しい友人なのかどうかは知らない。
オジェック解任の解釈の仕方
オジェック解任に関して
浦和レッズのオジェック監督が解任されて後任にはコーチだったエンゲルスが昇格した。フロントの実に素早い決定で、ちょっとビックリしたが思い切りの良さは悪くはない。
4月中に結論を出すのではないかと思っていたが、開幕2戦目での早い解任は、フロント幹部の並々ならぬ意志が感じられる。現在の状況を深刻に受け止めて早めに対応したに違いない。当初はオジェック擁護とも思われるような対応をしていたのだが、対名古屋戦終了後のクラブ内部の雰囲気が相当悪かったのではないだろうか。
今回の速い対応は、「藤口社長」「中村GM」が、二人とも現場出身で三菱のOBだったのが良い方向に向かったと思われる。おそらく昨年度の天皇杯・Jリーグ終盤のオジェック采配と選手の雰囲気から、今年のキャンプの内容も含めた上での判断であろう。
藤口社長は、現役時代は日本代表として経験豊富な選手だったし、2002年の第22回サッカー医科学研究会の基調講演でも、その志の高さに感銘を受けたのを記憶している。また中村GMは、三菱の主流学閥の慶応ではなく青学大出身ながら、フロントの重要な立場に居る事で、その手腕が高く評価されているのが伺われる。
この時点で解任すれば、まだ再生可能という判断を下したのだろうが、「補強」も「キャンプの内容」もオジェックの要求を受け入れた点は、まずかったかもしれないし、今後、尾を引く可能性はあると覚悟しておいた方が良い。オジェックはベストになるまでに6週間必要と公言していたが、これは選手の連係とコンディショニングに関してだけの事で、「戦術練習」をしなかったツケは大きい。特に攻めのパターンが皆無に等しいという現在の惨状が全てではなかろうか。
対名古屋戦でスタミナ面でも大きな不安を感じたが、その原因がメンタルな要素が強いのか、それともキャンプで体力作りに時間を割かなかった為なのか、今後の要チェック項目である。
とにかくエンゲルス体制の下で、日程と選手のコンディションを見ながら、どこかでミニキャンプを張るべきで、ACLと天皇杯・Jリーグの中盤以降にはベストの状態に持っていければ良いのではないか。
また、エンゲルス体制で今シーズンを乗り切るのか、それとも暫定的な体制にしておいて、欧州のシーズンが終わる頃を見計らって外人監督(ドイツ人?)の招聘に動くのか、その辺がどう展開するかフロントの第二段階の対応策が問われる。
4月中に結論を出すのではないかと思っていたが、開幕2戦目での早い解任は、フロント幹部の並々ならぬ意志が感じられる。現在の状況を深刻に受け止めて早めに対応したに違いない。当初はオジェック擁護とも思われるような対応をしていたのだが、対名古屋戦終了後のクラブ内部の雰囲気が相当悪かったのではないだろうか。
今回の速い対応は、「藤口社長」「中村GM」が、二人とも現場出身で三菱のOBだったのが良い方向に向かったと思われる。おそらく昨年度の天皇杯・Jリーグ終盤のオジェック采配と選手の雰囲気から、今年のキャンプの内容も含めた上での判断であろう。
藤口社長は、現役時代は日本代表として経験豊富な選手だったし、2002年の第22回サッカー医科学研究会の基調講演でも、その志の高さに感銘を受けたのを記憶している。また中村GMは、三菱の主流学閥の慶応ではなく青学大出身ながら、フロントの重要な立場に居る事で、その手腕が高く評価されているのが伺われる。
この時点で解任すれば、まだ再生可能という判断を下したのだろうが、「補強」も「キャンプの内容」もオジェックの要求を受け入れた点は、まずかったかもしれないし、今後、尾を引く可能性はあると覚悟しておいた方が良い。オジェックはベストになるまでに6週間必要と公言していたが、これは選手の連係とコンディショニングに関してだけの事で、「戦術練習」をしなかったツケは大きい。特に攻めのパターンが皆無に等しいという現在の惨状が全てではなかろうか。
対名古屋戦でスタミナ面でも大きな不安を感じたが、その原因がメンタルな要素が強いのか、それともキャンプで体力作りに時間を割かなかった為なのか、今後の要チェック項目である。
とにかくエンゲルス体制の下で、日程と選手のコンディションを見ながら、どこかでミニキャンプを張るべきで、ACLと天皇杯・Jリーグの中盤以降にはベストの状態に持っていければ良いのではないか。
また、エンゲルス体制で今シーズンを乗り切るのか、それとも暫定的な体制にしておいて、欧州のシーズンが終わる頃を見計らって外人監督(ドイツ人?)の招聘に動くのか、その辺がどう展開するかフロントの第二段階の対応策が問われる。


