五輪予選の対シリア戦は日本の完勝に終わった。
対戦前は、かなり不安だったし、実際、立ち上がりの10分間は完全にシリアペースで、どうなる事かと思ったが、家長のゴールで全てが決まってしまったかのようだ。後半も前半同様に、立ち上がりの10分間はシリアが主導権を握ったのだが、その後は、日本がゲームを支配する展開になったのを観ると、シリアに対しては、立ち上がりに気をつければ良いのか、あるいは伝えられているように、相当、コンディションが悪く、残りの時間帯は身体が思うように動かなかったのか、どちらかであろう。
シリアは体調不良という事だったが、これは親善試合ではなく、公式戦、それもこのカテゴリーでは最も大切な五輪予選だったのだから、調整ミスはシリア首脳陣の失態である。公式戦である以上、≪負けは負け≫であり≪ミスも実力のうち≫として評価されるのを受け入れねばならない。
≪次のアウエイのゲームでは異なる内容になる可能性はある≫だろうが、けっして日本の戦い方と結果に対してケチをつける必要は無いのだ。
とはいうものの、シリアの戦い振りには拍子抜けした人も多かったと思う。次のアウエイでは、どう変貌するか楽しみだが、あの両サイドならば、カウンターから得点出来るはずだし、攻めのパターンも少なく守りやすいのではなかろうか。と考えれば、何も心配しなくても良いだろう。不安要素を挙げれば、フィジカルに関しては明らかにシリアの方が上回っているので、パワープレーに出てこられたらやられるかもしれない。
平山が試合の度に調子が上向いているのが判る。特に身体の切れが良くなってきているようだ。下半身に安定性が出てきているのと、シュートを打つ際のボールへのインパクトが正確になってきたから、高校時代を彷彿とさせる強烈なシュートを蹴るシーンが増えてきた。
それと本田が後半、左サイドで再三見せたテクニックの素晴らしさと華麗さは、観ていて惚れ惚れする。2010年の南ア大会では、代表の中盤の中心選手となっていると期待したい。
期待はずれだったのは李と梶山の二人。李は空回り気味で、このままでは北京五輪の時にはチームには居なくなっても不思議ではないし、梶山はボールの持ちすぎで、回りと合ってないし、チームのリズムを崩してる面がある。
それにしても観客が少ないのが残念だ。
このシリア戦なんか、昨年の日中韓交流戦以来、もっとも良いゲームだったのだから、スタジアムで生で観戦&応援出来た人は満足して帰宅したと思う。

