サポーターレベルアップ講座

サッカーをメインにして、他のスポーツに関しても独断と偏見で論じていきます。皆さんがスポーツを楽しむ、考える際の参考になれば幸いです。

五輪を23歳以下のW杯にしよう

 FIFAは6月の総会で、五輪のオーバーエイジ枠の撤廃をIOCに提案する方針を決定する意向で、川淵会長は賛成票を投じる事を明らかにした。
 川淵会長は『本来は23歳以下でやるべきものであり、日本はオーバーエイジ枠はいらない。』と発言したが、この判断は全面的に正しいものとして支持したい。

 元々、FIFAは五輪を23歳以下の世界選手権にしたいという構想を持っており、五輪を最高峰のスポーツイベントにしたいという思惑のあるIOCとは意見が対立していた。
 その妥協案として、24歳以上の選手を3人だけ出場を認めるという形になったのだが、近年の五輪を観れば、枠で誰が出てくるかで、好結果を得る国もあれば、日本のように、必ずしも成績に繁栄するとは限らない国もある。ならば、いっその事、枠など廃止したほうがスッキリしてよい。

 すでにプロ主体の世界的なイベントがあり、五輪を最高の大会と位置付ける必要の無い競技団体にとっては、五輪は二流の大会か、ランクの落ちる大会として扱うのは当然なのだ。

 五輪を上回る巨大な大会を独自に運営する能力があるFIFAが、IOCに屈服する理由も、また五輪に執着する事のメリットもほとんど無いのだから、この決定をIOCに認めさせるよう行動するのは、サッカー人として常識であり正義である。2008年の北京大会での代表編成を今から期待したい。






クラブW杯開催国枠を承認

FIFAのクラブW杯組織委員会は、本年度の第二回大会から、開催国枠を設ける事を承認した。
 私の考えは、WEBサッカーマニア『正論』Vol・40「世界クラブ選手権」及び、Vol・45「FIFAトヨタカップ総括」で示した通り反対である。

 開催国枠の承認と、国立競技場の使用の2点を、FIFAに認めさせたのは『川淵』会長の勝利ともいえるが、政治力という点で行くと、やはりFIFAの幹部の方が一枚上手のようである。
 例えば、FIFAが、屋根付き競技場での開催を希望したのを、集客力があるという理由で国立にしたが、天候と対戦カード次第では、観客動員は期待出来ない。
 国立競技場を使用した欧州と南米以外のカードは、招待券の乱発と団体動員(東京地区の少年団と高体連)でやっと、あの程度の埋まり具合だったのだ。
 これをJ1優勝クラブを出場させる事で、黒字にしようという目論見なのは明白であるが、本来、クラブのホームタウンでやるのが筋なのだから、歪んだ運営方法と批判されても仕方が無い。
 
 このように考えてみよう。
 スペイン開催で、バルセロナが出場権を得てもマドリードで行なうとか、ドイツ開催でバイエルンが出場権を獲得しても、開催地がハンブルグだったら、そこで行なうというような物だ。
 決勝戦は例外としても、1&2回戦程度はホームタウンで開催した方が皆に喜ばれるはずだ。

 また日本側要望の2007年以降の継続開催案は、議論されなかったという。
これは第3回以降は日本以外の場所で開催したいというFIFAの意思表示であろう。
 今回、彼らは自分達の希望を退けて川淵会長の希望を受け入れたが、次は日本側が妥協する番だという事を暗に伝えていると考えるべきである。
 
 もし、日本恒久開催を認めた場合、他のFIFA主催大会とのバランスが崩れるわけで、それに加えてサッカー先進国の欧州と南米サイドから、またアジアのライバル国・例えば、韓国や中国・サウジ等からは、相当強硬な異議申し立てと自国での開催希望が出ると予測される。

 開催国枠を認めるという事は、運営能力と実力のあるクラブを保有する世界各国の列強にも大会開催資格を与える義務が生じ、彼らに権利を主張する根拠を与えた事を意味するのだ。
 
 果たして川淵会長はFIFAも自分に都合よく操作する事が出来るだろうか。


 

中田ヒデ最大のピンチ

中田ヒデが所属のボルトンで出場機会に恵まれず重大な岐路に立たされている。W杯本大会の年を迎えたこの大事な時期に、選手生活の中で最大のピンチといっても良いのではないだろうか。

 ブラックバーン戦で初の退場処分を受けてからというもの、その後の起用法を見ると、完全に監督の信頼を失ったように感じられる。特に守備面での評価は相当低いようで、現状では止むを得ないとしか言えない。なぜならば、中田の守備の貢献度の低さは日本代表でもかなり問題で、W杯予選や国際親善試合でも、守備をおろそかにして攻撃参加するケースが目立つからだ。
 
 トップ下で起用された時以外を観れば一目瞭然で、右サイドならば、頻繁にポジションチェンジしすぎる為に、右サイドのほかの選手の負担を増加させているばかりか、全体として相手のカウンターアタックへの対応が遅れる要因となっている。
 またボランチの時は、二人で組む場合、福西とのバランスを考えずに攻め上がる事が多く、中盤にスペースをつくってしまい、そこを相手に利用されてピンチを招く要因となっている。
福西に向かって『上がれねーじゃねーかよ!』と怒鳴るのではなく、まず忠実に守備を行なうのが先決である。

 つまり、中田ヒデの能力を最大限に発揮させる起用法とは、トップ下で起用して攻撃に重点を置いたプレーをさせるのがベストなのだ。右サイドやボランチではないのだ。

 日本代表では王様だから、他の選手もマスコミもあまり露骨に表立っては批判しないが、ボルトンでは違う。そこでは王様ではなく一人の選手にすぎないから、批判されるし干される事もあるのだ。
 レギュラー候補からカップ戦要員へ、そしてベンチ要員へと格下げになってしまったが、まるで試合数が多いから不測の事態に備えて人数あわせの為に確保されているような屈辱的な扱いではないか。

 スポーツ紙各紙の『通信員』とやらの記事も完全に支離滅裂で、「徐々に信頼が回復」「先発確実」とか「監督も称賛」などの見出しが載っていても、読んでみると、監督はそんなこと一言も発言していないのがわかる。これは希望的観測ではないか。
 おそらく、試合のたびに日本人がコメントを求めて何人も群がってくるので、仕方なく社交辞令を言ってるのではないだろうか。そう考えた方が、つじつまが合って来る。
 
 称賛した選手が、サブでの起用とか、ベンチにも入れないなんて明らかにおかしい。絶対に変だ。
 このままでは、シーズン終了まで陽の目を観ないで過ごしてしまいそうだ。中田ヒデは決断をするべきだと思う。自分をレギュラーで使ってくれる場所を求めて、プライドを捨てて実利を取る道を進むのも一つの選択なのだ。
 

ACL改革に期待する

 日本協会の川淵会長がACL(アジアチャンピオンズリーグ)改革を検討するために、AFCが新設する委員会の委員長を引き受ける意向を明らかにしたと伝えられているのは、皆さんご存知と思います。
 これは日本だけでなくアジアサッカー界全体の繁栄のために良いことです。

 ACLの改革は早急に実施する必要があります。毎年開催される世界クラブ選手権に対応するため、またアジア全体のレベルアップを計るためにも、本格的なプロリーグを各国に発足させて、リーグシステムの整備に着手する事にAFCが乗り出したという事です。つまり構想の段階から実施の段階に入ったわけです。
 そのプロジェクトを推進するための適任者として、Jリーグを成功させた川淵会長が候補にあがったのでしょう。
 
 おそらくリーグシステムの方は、Jリーグをビジネスモデルとして、各国毎の国内事情も考慮に入れた方法をとるでしょうが、我々が最も関心があるのが、参加出場枠と予選を含めた大会形式と日程です。
 現在のような一カ国2チームというのではなく、過去の実績やレベル、そして大会を経るに連れて成績に基づいた割り当てをするようになるでしょう。その際には欧州をモデルにすれば良いわけで、すでに手本があるという事です。
 
 もし日本に3チームが割り当てられるようになれば、皆さんも思いつくでしょうが、リーグ・天皇杯・ナビスコ杯・この3大タイトルのチャンピオンクラブに出場資格を与えるのもひとつの考え方ですし、ナビスコよりもリーグの2位にも与えても良いという意見も出てくるでしょう。

 大会形式と日程は大問題で、特に予選のスケジュールを調整する必要があります。各国の国内リーグとのスケジュールの兼ね合いがありますから、組み分けが決定してから、もっと融通を利かせた設定と運営が行われなければいけません。
 昨年のような形式と日程では、日本や韓国のように国内のリーグが確立して軌道に乗っている国ほど不利になります。なぜなら、並行して行われる国内のリーグ戦とカップ戦を考慮して一シーズンの戦い方を計算しなければいけない国に対して、そうでない国は始めからACLに照準を合わせていれば良いのですから、おのずと結果は明らかです。

 改革が上手くいって、アジア主要国の年間スケジュールを共通のものに出来れば良いのですが、ちょっと現実的ではないので難しいでしょう。しかし、かなり近づけられるのは可能ですし、またそうしないと改革も実を結ばないと思います。欧州や南米に追いつき追い越す為には各国がバラバラに対応するよりも団結するべきでしょう。
 
 そういった事を話し合い調整する際に、各国の利害が絡みあうと予想されます。過去のアジアサッカー界の流れを振り帰れば、各国が自国や地域の権益に固執して必ずしも望ましい結果になったとは思えません。
 その時にサッカー後進国だった日本で成功させたという川淵会長の実績が説得力を持つようになるというわけです。リーグが成功して強い代表チームも出来て、サッカーを国民的な人気と支持を得るスポーツに成長させたという眼に見える実績は周囲を納得させるに十分と思います。
 


   




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