北京五輪最終予選のカタール戦は惜しかった。ロスタイムのPKは不運としか言いようがない。サッカーは、スポーツでは、こういう事は往々にしてある事だから、気持ちを入れ替えて残りの2戦に備える方が大切だ。
自分は引き分けでも構わないと考えていたし、追加点を奪うチャンスもあったのを決められなかったという見方もあるが、引き分けでも良いゲームでリードした後に、したたかなゲーム運びで逃げ切るという戦い方が出来ないようでは、W杯で実力でベスト8を狙うのは難しい。
ひたすら攻めて攻めて攻めまくって圧倒するゲームは観ていて爽快だし理想的だけど、いつでもそう旨く行かないのが世の常だ。
そして対戦相手がいるという事は、日本には不運だったが、カタールから見たら幸運なPKの勝利で首の皮一枚繋がったという事になる。そういう視点で見たら、いつも理想的なゲーム展開になると期待する方が無理というのが判る。
今後の展望をしてみよう。
マスコミは、例によって目先の結果に一喜一憂して、もう後がなくなり、残り連勝して得失点差が重要という報道になっているが、そうともいえない。
■・成績
勝ち点 得点 失点 得失点差
カタール 7 4 3 +1
日本 7 3 2 +1
サウジ 5 3 2 +1
ベトナム 2 2 5 −3
■・残りの日程
サウジ 対 カタール ベトナム 対 日本
日本 対 サウジ カタール 対 ベトナム
最大の注目点はサウジ対カタールだ。
日本とカタールがベトナム戦で勝つと仮定したら、両チームの勝ち点は「10」になる。サウジが残り連勝すれば勝ち点「11」で出場権を得る。サウジはカタールとホームで対戦するから、チャンスが残っている以上、ここで《ピッチの内外で》手段を選ばず勝ちに行くのは充分に考えられるし、アラブの盟主・サウジが勝つ可能性が高いと予想した方が順当ではないか。そうすると、カタールの勝ち点はベトナムに勝っても「10」どまりだ。日本とサウジの決戦になるが、日本はホームで戦う利点がある。ただ、ここでカタールが勝つと、非常に厄介な事になる。カタールは最終戦をホームでベトナムと対戦するから、本当に得失点差の争いになってしまう。
だから、このゲームではサウジを応援して勝つ事を祈ろう。
そして、日本はと言うと、ベトナムとの対戦が重要になってきた。ベトナムがホームで異常な強さを発揮しているのが気がかりだが、もう失格が決まっているので、守備固めに走らずに前に出てきてくれたらありがたい。そうすれば日本にも得点のチャンスが増えるはずだ。ここで引き分けても、サウジとの対決で勝てば勝ち点が「11」で日本が1位になるから大丈夫だ。つまり、可能性のある3チームの中で、現時点では日本が最も優位な立場に居る。
最悪のパターンを考えると。
日本がベトナムに負けるか、引き分ける。そうすると最終的に勝ち点がサウジに勝っても「10」か「11」。もしカタールがサウジに勝ってしまうと、最後のベトナム戦はホームで戦うから、本当に《何でもあり》という状況に持ち込まれる危険性があるので、カタールが勝つはずだ。カタールの勝ち点は「13」になる。
日本がベトナムに負けてカタールがサウジに勝つ。これが最悪の展開で、このような結果になったら、ほぼ絶望と覚悟した方が良いだろう。
もしサウジ対カタールが引き分けでも、カタールがベトナムに勝つと計算して、勝ち点は最終的には「11」になる。そうなるとやはり得失点差の争いになるだろう。
他力本願ではあるが、現時点では日本が若干有利だと思う。それはサウジとカタールがアウェイのベトナム戦で引き分けて、勝ち点が「1」しか確保出来なかった点が大きい。
だから、次のベトナム戦は絶対に勝たなければいけないし、サウジ対カタールの結果は非常に重要になってくるのが判ったと思う。
また、日本協会が最終戦のサウジとの対戦のキックオフの時刻を調整するというのも正しい判断であるから、そういう状況になったら、帰宅の足を気にせずに、次の日は休暇を取るくらいの心構えで準備しておこう。
五輪最終予選の展望
守備優先のボランチ起用は当然
アウェイの対カタール戦でのボランチに「柏木」を起用する案に疑問を感じる意見を書いたが、どうもマスコミ、特にスポーツ紙の記者の希望いや願望が出た記事みたいだったようだ。
反町はDFを緊急コンバートする構想と報じられている。
ドバイ合宿の最終日に行われた戦術練習では、出場停止の本田拓、故障離脱中の梶山の主力2人を欠くボランチの位置で細貝、小林がテストされたというが、これは別に不思議な事ではない。細貝なんか高校時代のプレーを思い出せば本来DFではなくボランチで起用した方が適材適所だと思う。小林だってホームの国立での対カタール戦では途中出場だったが、数的不利で突然の起用だったにも関わらず、なかなか頑張ったと思う。しかも幸いな事に「ボランチの青山敏」はカタール戦に間に合う見込みとされている。
今回のように強力な相手とアウェイで対戦する場合は、ボランチは攻撃ではなくて守備を重点に置いた起用を優先するのがセオリーだから、そういう眼で見たら反町はオーソドックスな采配を行うという事だ。
Jリーグ以降、ビルドアップとか、攻撃の組立の起点という解釈が優先されてしまっているが、チーム作りの基本と実力が拮抗している相手との対戦では守備の安定を優先させるべきという考え方も覚えておいた方が良い。
ボランチにDF登録の選手をコンバートするのが苦肉の策と報じている記者もいるようだが、全くの素人ではなくて「ボランチ経験者で実績がある選手」なんだから必要以上に不安を煽る報道は控えるべきだろう。
それでもゲームは苦しい展開になるだろうし結果は楽観できないが、
反町が正統派的な采配・選手起用を行うのを支持したい。
反町はDFを緊急コンバートする構想と報じられている。
ドバイ合宿の最終日に行われた戦術練習では、出場停止の本田拓、故障離脱中の梶山の主力2人を欠くボランチの位置で細貝、小林がテストされたというが、これは別に不思議な事ではない。細貝なんか高校時代のプレーを思い出せば本来DFではなくボランチで起用した方が適材適所だと思う。小林だってホームの国立での対カタール戦では途中出場だったが、数的不利で突然の起用だったにも関わらず、なかなか頑張ったと思う。しかも幸いな事に「ボランチの青山敏」はカタール戦に間に合う見込みとされている。
今回のように強力な相手とアウェイで対戦する場合は、ボランチは攻撃ではなくて守備を重点に置いた起用を優先するのがセオリーだから、そういう眼で見たら反町はオーソドックスな采配を行うという事だ。
Jリーグ以降、ビルドアップとか、攻撃の組立の起点という解釈が優先されてしまっているが、チーム作りの基本と実力が拮抗している相手との対戦では守備の安定を優先させるべきという考え方も覚えておいた方が良い。
ボランチにDF登録の選手をコンバートするのが苦肉の策と報じている記者もいるようだが、全くの素人ではなくて「ボランチ経験者で実績がある選手」なんだから必要以上に不安を煽る報道は控えるべきだろう。
それでもゲームは苦しい展開になるだろうし結果は楽観できないが、
反町が正統派的な采配・選手起用を行うのを支持したい。
柏木のボランチ起用について
北京五輪予選のアウェイの対カタール戦で、ボランチに「柏木」を起用するという案が出ているようだが、あまり賛成できない采配だ。
柏木はU−20代表でボランチの経験があるし、あの高い能力ならば普通に考えたら、十分にこなせると思う。だが、今回の相手は強力な攻撃陣を揃えるカタールと、しかもアウェイで戦うという事を考慮したら、守備重点の起用を行った方が賢明ではなかろうか。
中盤の底のポジションから攻撃を組み立てる能力が高い選手よりも、相手の中盤を潰して長所を消す方が良いと思うのだがどうだろう。確かに勝てば非常に楽になるし出場に王手を掛けられる。しかしこのゲームは絶対に勝たなければいけない物ではなくて、0−0の引き分けでも構わないのだから、攻撃的な布陣で冒険を冒す必要はないのだ。
ホームでのゲームの勝因は、前半、カタールの攻撃のキープレーヤーをガチガチにマークして潰した作戦が功を奏したという事実を忘れてるんじゃないか。
カタールはもう後がないから必死で向かってくるだけではなく、そのような状況下では、露骨なホームタウンデジションの中で、どんな不利益がもたらされるかという不安が強いのだから、あまり冒険をしない方が良い。少なくとも守備的なポジションには普段は攻撃的な役割を任せられている選手を起用するリスクは避けるべきだ。
記憶に新しいのはアジアカップでの「阿部」のCB起用だ。日本DF陣の穴となり、一次リーグでの失点やピンチに絡んだのは皆が見たはずだ。
先取点を取って1−0で逃げ切るか、追いつかれて1−1の引き分けか、猛攻を耐え抜いて0−0の引き分けに持ち込むか。といったパターンで勝ち点を稼げれば良いのではないか。攻め合いになって3−2とか3−1で勝つのを目標にしなくて良いのだから、立ち上がりに飛ばして先取点を奪って逃げ切る作戦は一つの選択として良いかも知れないが、終始「前掛かり」とか「無理攻め」になる戦術は愚かな選択である。
柏木はU−20代表でボランチの経験があるし、あの高い能力ならば普通に考えたら、十分にこなせると思う。だが、今回の相手は強力な攻撃陣を揃えるカタールと、しかもアウェイで戦うという事を考慮したら、守備重点の起用を行った方が賢明ではなかろうか。
中盤の底のポジションから攻撃を組み立てる能力が高い選手よりも、相手の中盤を潰して長所を消す方が良いと思うのだがどうだろう。確かに勝てば非常に楽になるし出場に王手を掛けられる。しかしこのゲームは絶対に勝たなければいけない物ではなくて、0−0の引き分けでも構わないのだから、攻撃的な布陣で冒険を冒す必要はないのだ。
ホームでのゲームの勝因は、前半、カタールの攻撃のキープレーヤーをガチガチにマークして潰した作戦が功を奏したという事実を忘れてるんじゃないか。
カタールはもう後がないから必死で向かってくるだけではなく、そのような状況下では、露骨なホームタウンデジションの中で、どんな不利益がもたらされるかという不安が強いのだから、あまり冒険をしない方が良い。少なくとも守備的なポジションには普段は攻撃的な役割を任せられている選手を起用するリスクは避けるべきだ。
記憶に新しいのはアジアカップでの「阿部」のCB起用だ。日本DF陣の穴となり、一次リーグでの失点やピンチに絡んだのは皆が見たはずだ。
先取点を取って1−0で逃げ切るか、追いつかれて1−1の引き分けか、猛攻を耐え抜いて0−0の引き分けに持ち込むか。といったパターンで勝ち点を稼げれば良いのではないか。攻め合いになって3−2とか3−1で勝つのを目標にしなくて良いのだから、立ち上がりに飛ばして先取点を奪って逃げ切る作戦は一つの選択として良いかも知れないが、終始「前掛かり」とか「無理攻め」になる戦術は愚かな選択である。
U−22・韓国と練習試合
アウェイの対カタール戦に備えて合宿中のU−22代表が、韓国と練習試合を計画しているという。大事な1戦を前にしてよりによって韓国と練習試合を組まなくても良いと思うが、考え方によって良くも悪くも解釈できるが、ここまで来た以上は「反町」を信頼して任せるしかないだろう。
普通に考えれば、調整を兼ねた練習試合だから、本番さながらの激戦にはならないだろうし、次の対戦相手と異なるスタイルのチームと試合を行う時は、自分達のスタイルや戦術で戦う事の確認程度だから、ここでの勝敗は、参考にならないと思っていた方が良い。
もし負傷者が出たとかコンディショニングに失敗するとかといった問題が出ても、それは今後の参考資料として活かせば良いし、またこのカタール戦で敗退しても予選失格が決まるわけではないのだから、一つのモデルケースと捉えれば良いと思う。
ひとつ苦言を呈すれば「強い相手とやった方が課題が出るから」という点だ。この遠征と合宿と練習試合の最終的な目的は「課題を見つけて修正する事ではなく、アウェイでカタールと対戦して旨く行けば勝って、ほぼ五輪出場を決定づける事にある」
大体、課題が見つかったら僅か四日間で、すぐに修正して克服できるなどマンガの世界の話じゃないか。それに、そんなに簡単に克服出来る課題ならば何も心配する必要はない。またカタールと韓国ではスタイルも戦術も置かれた立場も条件も異なるのだから、課題が見つかったと言っても、カタールが相手ならば深刻に悩まなくても良いレベルの課題かも知れない。
プラスがあるとしたら「メンタル面」での効果を期待したい。カタールは後がないからホームの利を活かして初めからガンガン来ると予想すれば、日本の若いメンバーが圧倒されて対応に苦慮しパニックに陥る危険性も考えられるから、ここで闘争心旺盛でフィジカルに強い韓国と対戦して「心の準備」が出来れば、この練習試合を組んだ成果が有るというものだ。
唯一心配なのは負傷者が出る事か。本当にそれだけが不安だ。
普通に考えれば、調整を兼ねた練習試合だから、本番さながらの激戦にはならないだろうし、次の対戦相手と異なるスタイルのチームと試合を行う時は、自分達のスタイルや戦術で戦う事の確認程度だから、ここでの勝敗は、参考にならないと思っていた方が良い。
もし負傷者が出たとかコンディショニングに失敗するとかといった問題が出ても、それは今後の参考資料として活かせば良いし、またこのカタール戦で敗退しても予選失格が決まるわけではないのだから、一つのモデルケースと捉えれば良いと思う。
ひとつ苦言を呈すれば「強い相手とやった方が課題が出るから」という点だ。この遠征と合宿と練習試合の最終的な目的は「課題を見つけて修正する事ではなく、アウェイでカタールと対戦して旨く行けば勝って、ほぼ五輪出場を決定づける事にある」
大体、課題が見つかったら僅か四日間で、すぐに修正して克服できるなどマンガの世界の話じゃないか。それに、そんなに簡単に克服出来る課題ならば何も心配する必要はない。またカタールと韓国ではスタイルも戦術も置かれた立場も条件も異なるのだから、課題が見つかったと言っても、カタールが相手ならば深刻に悩まなくても良いレベルの課題かも知れない。
プラスがあるとしたら「メンタル面」での効果を期待したい。カタールは後がないからホームの利を活かして初めからガンガン来ると予想すれば、日本の若いメンバーが圧倒されて対応に苦慮しパニックに陥る危険性も考えられるから、ここで闘争心旺盛でフィジカルに強い韓国と対戦して「心の準備」が出来れば、この練習試合を組んだ成果が有るというものだ。
唯一心配なのは負傷者が出る事か。本当にそれだけが不安だ。
カタール戦の勝利を期待する
U−22のサウジとのアウェイのゲームはどうなるかと思っていたが、引き分けという結果には及第点をあげても良いだろう。サウジが一人退場という事で、出来れば勝ちたかったと思うだろうが、無理攻めをしないで安全第一にゲームを進めた反町の采配を好意的に評価したい。あれならば、ホームでは勝利を計算出来るし、引き分けでも良かったという理由は、「カタール」が「ベトナム」と引き分けた事が大きい。これは朗報だ。
これでカタールは勝ち点2を取りこぼしたのだから、日本がアウェイのベトナム戦で勝てば、その分日本に有利に展開する事になる。ホームでのベトナム戦を観れば明らかなように、カウンターとセットプレーさえ注意しておけば、アウェイでも勝てる可能性が高いと思う。
問題となるのは12日のホームのカタール戦だ。これは絶対に勝ってもらいたい。仮に引き分けた場合でもチャンスは残っているのだから絶望する必要はないが、勝てば、出場権獲得にかなり前進するとみて良い。予選の残りの戦いで、カタールにプレッシャーを掛けて優位に展開できる。
カタールがサウジのホームでの対戦で必ず勝つとは思えないと考えれば、カタール戦は非常に大事なゲームになるし、アウェイのベトナム戦も必勝態勢で臨むべきだろう。
カタール戦は、サウジ戦と同じメンバーで臨むのも良いと思う。メンバーをいじくるよりは、よほどの修正が必要だとか、相手との相性などの要因が無ければ、基盤となるメンバーは固定した方が良い。特に守備陣はそうするべきだろう。
ただ、カタール戦のチケットの売れ行きが悪いそうだが、やはりここは日本の勝利の為に応援に行く事を薦めたい。
これでカタールは勝ち点2を取りこぼしたのだから、日本がアウェイのベトナム戦で勝てば、その分日本に有利に展開する事になる。ホームでのベトナム戦を観れば明らかなように、カウンターとセットプレーさえ注意しておけば、アウェイでも勝てる可能性が高いと思う。
問題となるのは12日のホームのカタール戦だ。これは絶対に勝ってもらいたい。仮に引き分けた場合でもチャンスは残っているのだから絶望する必要はないが、勝てば、出場権獲得にかなり前進するとみて良い。予選の残りの戦いで、カタールにプレッシャーを掛けて優位に展開できる。
カタールがサウジのホームでの対戦で必ず勝つとは思えないと考えれば、カタール戦は非常に大事なゲームになるし、アウェイのベトナム戦も必勝態勢で臨むべきだろう。
カタール戦は、サウジ戦と同じメンバーで臨むのも良いと思う。メンバーをいじくるよりは、よほどの修正が必要だとか、相手との相性などの要因が無ければ、基盤となるメンバーは固定した方が良い。特に守備陣はそうするべきだろう。
ただ、カタール戦のチケットの売れ行きが悪いそうだが、やはりここは日本の勝利の為に応援に行く事を薦めたい。

