サポーターレベルアップ講座

サッカーをメインにして、他のスポーツに関しても独断と偏見で論じていきます。皆さんがスポーツを楽しむ、考える際の参考になれば幸いです。

W杯3次予選 対オマーン戦 

 対オマーン戦は完勝だった。岡田ニッポンだけでなくオシム時代も含めて、一番、楽しく面白いゲームだった。結果だけでなく、ゲーム内容も采配も合格点で良い。

 ゲーム直前のオマーンは随分気合いが入っていたようだ。
ピッチ上で円陣を組み鼓舞しあってたけども、双眼鏡で見たら一人一人の顔の表情が締まって戦闘モードに入っていたのがはっきり分かった。確かに、オマーンはあまり情報がないから不気味なイメージはあったので、どうなるかなと思ったが、中沢のボンバーヘッド一発で、あっさり日本のペースに持ち込んだのは素晴らしかった。あれで完全に日本の流れになった、それにして豪快なゴールだった。
あの開始10分の一発で、勝負は決まったようなものだ。

しかも勝負が決まってから、新人の香川を交代出場させるとは思い切った采配だけども、親善試合だけでなく公式戦で起用された香川は良い経験を積んだ事になる。
≪原石は磨かなければダメ≫だから、この起用法は岡田を高く評価したい。

 問題点を挙げれば、このサッカーが90分間続くかどうかで、パラグアイ戦でも前後半では別のチームになってしまったように、スタミナと配分が課題になる。

それと松井はトリッキーで以外性があるけども、中盤で早くはたけば良いのに、持ってこねくり回したり、個人技で抜きに掛って、チームのリズムを崩してたのが4〜5回あったけど、あれをゴール前でやれたら、アジアのレベルでは止まらないんじゃないか。だから松井は、もっとやれるし、ベストの時にはどうなるのかという楽しみが出てきた。

それにしても「俊輔」と「松井」は本当に自信を持ってやってたように見えるが、海外での実績がその根底にあるのだと思う。何か「満を持して代表の公式戦に登場」という雰囲気が漂ってきたが、このメンバーならば、ちょっと見逃せないから出来る限りスタジアムに足を運んだ方良い。

FWとMFは全員、高い技術とファンタスティクな才能のある選手ばかりだったのに気がつく。これだけ揃うとこういうレベルのサッカーが出来るというわけだ。しかも俊輔も大久保もベストコンディションとは、ほど遠い状態だったのを思うと、チーム状態はもっと進歩する可能性が高い。

この調子ならば、もうバーレーン戦の二の舞はないだろうし、残りの3戦も全勝出来ると思う。


◆・追記

長沼健さんが亡くなったニュースは本当に驚いたしガッカリした。加茂監督解任騒動で悪い印象を持っている人も居ると思うが、日本サッカーの最大の功労者だった。義理人情に厚く責任感の強い人で、川淵会長と比べたら「引き際」も心得ていたし、自らの発言に無責任な対応もしなかった。

自分のような存在の人間とも、毎年、年賀状のやりとりをしてくださった人間味溢れる人で、本当に残念だ。まだ77歳で逝ってしまうとは----------合掌

と言うわけで、昨日は喜びと悲しみが半々でした。



キリンカップの対パラグアイ戦

パラグアイ戦は0−0で引き分け、なんとか優勝出来たが、良かった部分と欲求不満の部分とが出た試合だった。来月2日に対オマーン戦を控えているのに、時間的な余裕がない中で出来るだけの事をテストしたのが、今回の岡田ニッポンだ。

 良かったのは中村俊輔がベストのコンディションでないのに無難にプレー出来たのと、遠藤・中村憲剛とのコンビネーションが良かった事・それに加えて他の選手たち、特に若手や新顔の選手たちの手本となり有効なレクチャーを行えるほど精神的な成長ぶりを見せてくれた事。

 次に初代表の「寺田」、空中戦での競り合いの強さは日本人離れした強さだった。トウーリオとの連係も合格点を付けて良いのではないか。そして「長友」の物おじしない度胸の良さ・メンタルの強さは素晴らしい。この左サイドには何人かの候補が居るが、総合的に判断した場合、長友をレギュラーにして構わないと思う。

チームとしては前半の30分位までは非常に良かった。ワンタッチ・ツータッチの速くて正確なパス回しでパラグアイを翻弄したのは見ていて心地よかった。この時間帯に関してはアジアのレベルを超えたサッカーと評価したい。

 欲求不満だったのは誰もが感じた通り、得点が無かった事か。
パラグアイのような試合巧者から得点を挙げるのは難しいのだが、しぶとく守られてチャンスの数も少なかったのを仕方がないだけで済ませて良いかは疑問だ。

 後半は前線と中盤がバラバラになってしまった。ボールキープ率が高かったのと、パラグアイが自陣に深く敷いてしまったので、自由にやりすぎる余裕が裏目に出たようだ。また代表に残るサバイバルのような雰囲気が、自分を目立たせようという意図で個人技に走ったプレーが多かった要因であろう。

次々と選手を変えた事でバタバタしたのだが、大勢の選手のテストを行うという目的があったのを考えればやむを得ないだろう。それにしてもFWは問題で、「巻」のワントップは失敗だったが、このような展開での起用はフィットしないのが判った。高原は相変わらずの不調で期待はずれだった。

対オマーン戦までには時間がないから「俊輔中心」で行くのが良いだろう。
そのための周囲の選手の組み合わせは誰が最良なのか選択し、さらに攻撃面でもお約束事を作り徹底させる必要がある。オープンに攻めてくる相手ではなく、ガチガチに守ってカウンターを仕掛けてくる相手との対戦が待っているのだから、約束事プラス個々の判断がないと得点を挙げるのは難しい。

今更、臨んでも叶わないのだが、東アジア選手権の前に、このメンバーで代表が編成されて経験を積んでいれば、W杯3次予選は楽勝に終わっていたはずだ。 
 

協会役員の改選に関して

 7月、サッカー協会の役員の改選手続きが行われる。

改選手続きの公表は初めてだが、田嶋専務理事の説明は愉快だ。

「皆さんに興味を持ってもらっているので、きちんと伝えることにした。変な憶測が出ることを避けたい」と説明しただとさ。

なぜ興味を持たれるかと言うと、前回は不明朗な人事や不思議な人事があったと疑念を持たれたり、様々な憶測が飛び交ったからで、協会側からこのような発言が出るのは前回の騒動の後遺症があると思われる。また内部告発を防ぐのが不可能だから事前に詳細を公表せざるを得ないという見方も出来る。

役員選出方法の手順は以下の通りだ。

1・現理事がそれぞれ20人以内の候補をリストアップ
2・それを参考に川淵三郎キャプテン(71)が委員長を務める次期役員候補推薦委員会メンバー9人 が6月下旬に案を作成。
3・最終的に7月12日の評議委員会で最終決定する。

リストアップされた候補全員を「川淵会長自らがチェックする事が可能だ」という前提がある。
恐らく次期役員候補推薦委員会メンバーの構成は、9人の間で調整が付かずに多数決で決める事になっても「川淵会長」の意向が通るような構成になっているのではないか。

川淵会長は、定年廃止とか再延長の可能性を探っていたかどうか知らないが、名誉会長となり院政を敷くのと、どちらが得策か考えた結果の結論だろう。このような方法で次期役員を選ぶ事になったのならば、会長職を退いても残りの理事や評議員などの顔ぶれから、院政を敷く目処が立ったからだと判断できる。

会長を退いても「名誉会長室」に居座り続けて、幹部に指示を出そうという目論見なのが見え見えではないか。新しい人事が決まって意外な人物が要職についたならば、それは川淵会長の強力なバックアップがあったからで、抜擢された本人も忠誠を尽くすに違いない。

もう一つ注目するのは、川淵現会長が名誉職以外で、なんらかの形でサッカー界やJリーグと関わりを持ち、公に影響力を行使出来るような立場につくかどうかだ。

どのような人事になるかは、大方予想がつくだろうが、此処で最も重要なのは、新しく理事になった人たちの良心であり人間性が問われるという事、それを一人一人が実感してもらいたい。


ヒトラーやムッソリーニ、そして、フセインやチャウシェスク・彼ら独裁者の悲惨な最期から目を背けてはいけない。栄枯盛衰は世の常だという認識があれば、権力を与えられるまでは独裁者に忠誠を示しても、いざ自分が権力を手にしたら、正常な方向に戻す勇気を持ち実行しなければいけない。学閥の支配が続いても、苦楽を共にした同士を切り捨て利用して粛清を繰り返した事実は消えない。あとには怨念が残り長く語り継がれるんだ。

な〜に10〜20年すれば皆忘れるよ。日本で再びW杯を開催するとか、好成績を挙げれば誰も話題にしなくなるなどとタカをくくったら大間違いだ。今、60代の幹部連中はネットやブログの効果を実感として感じてはいないのだろう。後世の人たちの為に、記録に残す人たちは大勢いるはずだ。

70歳を過ぎて役職から退き権力が無くなってから、悪夢のサッカー人生を送る事になっても自業自得だな。



 

対バーレーン戦に関して

 対バーレーン戦の惨敗には、結果よりも内容のお粗末さに失望した人が多いだろうし、代表チームのイメージダウンにつながったと思われる。海外組が召集されない限り今後のチケットの売れ行きが悪くなるのは必然ではなかろうか。また、選手のモチベーションも低下するのは避けられない。

 ゲームを見て誰もが感じただろうが、これが日本代表チームだとは信じられないようなプレースタイルとゲーム運びだった。何か「こんなお粗末なゲームも出来るんです」と見せたかったのか、あるいは悪い表現だが、バーレーンに買収されたのかと疑われるような酷いゲームだった。オマーンやシンガポールに大苦戦したジーコ采配の方が≪数万段≫優れていたように思える。

 考えられる事として「対バーレーン対策」に神経質になりすぎたのではないか。策を弄して策に溺れてしまい、結局、自らのリズムを壊して自滅したようなものだ。それと岡田を擁護するわけではないが、「負の連鎖」といえるような現象が連続しているのが不運だと思う。
 それは突然の就任だった事と、すでに予選のスケジュールが決定されていたのと限られた強化期間しかないという前提があった。更には、予定していた選手が負傷して合宿やゲームに呼べない。追い討ちを駈けるように招集した選手が次々に負傷する。そして実際のゲームでは、自分の采配、特に選手起用の優劣が極端な結果になって現れる。

【自分の使いたい選手が使えないばかりか、選手の間には前任者の戦術とサッカー観が浸透しているから、大幅な修正は出来ない】

 しかし、これらの事例と要因は、就任の時点で判っていた事と、監督業を行う上で当然、予想される事ばかりである。したがって、問題となるのは次のゲームだ。「オマーン」戦で引き分けか敗退したら監督交代をするべきだろう。その時点ならば、まだ間に合う。次も内容も悪い場合には選手の求心力が著しく低下してチームが分裂してしまい残りのゲームも希望は無くなると思う。

 バーレーン戦は、4−4−2で、始めから「遠藤」「中村憲」の二人を起用する。FWは「巻」ではなく「田代」のスタメンで行くべきだったし、もう一人は「玉田」で、ツートップを組む。MFには「山瀬」が通用しなければ「大久保」に代えれば良い。

 今野はボランチかサイドの選手であってCBの人間ではない。韓国戦でもう判っていた事だ。「水本」が復調したならば起用すべきだったし、始めから他にCB要員を選抜しなかったのが根本的なミスだ。CBが出来るのと厳しい公式戦で通用するのとは全く別の事である。これが今回の惨敗から学んだ教訓とすべきだ。あの失点シーンでは長身大型の選手ならば競りかける事が可能だった。もう一人の「阿部」も本来CBではなくボランチで起用した時に最も有効な選手だ。こんな起用法をしていたら、Jリーグ各クラブの本職のCBの選手たちのモチベーションが低下する。「坪井」のように代表辞退してクラブに専念した方が良い。

好調の「玉田」を何のために連れて行ったのか。ロスタイムが無ければたった9分の出場じゃないか。「巻」はフル出場で何も出来ず、「田代」の東アジアでの経験は何だったのか。「山岸」が出てきた時には唖然として声が出なかった。左サイドから抉る攻めを放棄したようものだ。玉田じゃ守備に不安があるならば「駒野」を左に回して右に「内田」を入れれば良い。

 選手が走れなかったというが、ドバイ〜バーレーンとコンディショニングよりも練習に重点を置いて疲労を残してしまったり、細かいパスをつなぐのではなく縦に蹴って攻め込むという全く初めての慣れない戦術を採用して選手を混乱させたり、ハーフタイムやゲーム中の指示を出したのは岡田だ。そして就任してから、ゲームの度に戦術やゲーム運びを二転三転して、代表チームのコンセプトがなんだか判らないチーム作りをしているのも岡田だ。

このような酷いゲームが最終予選でなくて良かったという見方も出来るし、「負の連鎖」「マイナス要因が集約した」ようなゲームというのは、どの時代にも、どの監督にもある。だが岡田の場合は不安要因が強いのが心配となる。たまたまコンディションが悪かったというだけではなく、自分たちのやり方を崩してしまい、レベルの低いサッカーをゲームをしてしまった事への不安だ。このサッカーは日本人の特徴を生かすとか、持ち味を発揮するスタイルではなかったのは明白な事実なのだから。


 今回のバーレーン戦の惨敗を見た人は、岡田のやりたいサッカーとは何なのか分かった人はいないんじゃないか。少なくとも「山岸」と「今野」が大好きで大好きでたまらない人なんだというのは、良く判った。自分も今野は好きだがCBの選手じゃない。


 
 



 




韓国と引き分け→岡田の采配ミス

 韓国と引き分けて東アジア選手権の初優勝ならず、実に残念な結果だったが現状では止むを得ないと割り切るしかない。相手の韓国も国内組の事実上の2軍のようなものだったが、考えてみればKリーグの韓国選手によるベストメンバーみたいなものだから弱いはずがない。

 中国に3−2で勝ち、北朝鮮とは日本と同じ1−1の引き分けでも、内容は圧勝だったようだから、その相手と、あの内容ならば納得せざるを得ない。岡田は選手の気迫とかメンタル面での甘さを指摘しているが、ちょっと待ってほしい。

1・そのような選手を候補に招集して選抜したのは誰か?
2・クラブに無理なお願いをして合宿して鍛えたのは誰か?
3・今大会の3ゲームのスタメンとメンバーチェンジを決心したのは誰か?
4・ゲーム前とハーフタイムとゲーム中の指示を出したのは誰か?

 その人物は岡田監督、貴方自身ではないか。
選手のプレーぶりを云々する前に自分自身の判断と采配ミスを反省するのが先である。

 この韓国戦のCBに「今野」を起用したが、「水本」で行くべきだったと思う。
あの失点シーンは、中村・内田・との連携不足という側面はあるが、今野と中沢の連携が機能していなかったのが大きいし、もっと決定的な要因は今野が《CBを本職としない選手の限界》を露呈した瞬間だった。もし本来のCBだったら身体を投げ出すか、足で行くか頭で行くかの判断が出来て勝負できただろう。これ以外にも今野はマンマークしていながら簡単にマークを外されて振り切られる場面が何度もあった。
 水本は北朝鮮戦での失点シーンが評価を下げているが、確かに「12・チョンテセ」には全く相手にならなかったが、他の選手「右の4・パク・ナムチョル」「左の11・ムン・イングク」に対しては、そこそこに対応していたのだから、あの1ゲームだけで見限るのは酷だと思う。

 逆に内田は「チリ戦」「タイ戦」と悲惨と表現したいほどのお粗末な内容だったが、ずいぶんと我慢して使い続けたおかげで、北朝鮮戦・中国戦と成長の跡を見せて使える目処が立ったのに、あまりに対照的な起用法ではないか。

 それ以外にも「橋本」の起用などは、連れて行ったから出さないと拙い。所属のガンバからクレームがつくと困るから出したような気もする。起用するならば「中村憲」とポジションが逆ではないか。矢野も播戸もピッチに送り出すのが遅すぎる。たとえば、前半で、田代のワントップ・右の橋本が効果的ではないのが明らかだったのだから、後半の頭からFWをツートップで行くとか、上手くいってない時には早めに手を打つべきではないだろうか。

というわけで、一番甘かったのは、選手ではなくて「岡田監督」という事だ。